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広告向け漫画とは?増えている理由や依頼先を比較!
近年、インターネットやSNSを中心に目にすることが増えた「広告向け漫画」。キャッチーなビジュアルと親しみやすいストーリーが特徴で、多くの企業がマーケティング手段として取り入れています。本コラムでは、広告向け漫画の説明や導入企業増加の背景、特徴やメリット、さらに制作の流れや注意点について詳しく解説します。
昨今のインターネットやSNSでは漫画を使った広告をよく見かけるようになりました。これらはアイキャッチの強さを上手に利用して、広告向けに作られた漫画です。
今回は、広告向け漫画とは何なのか、最近増え始めている理由を踏まえて、実際に依頼できるように順を追って解説していきます。
目次
広告向け漫画とは
広告向け漫画とは、商品やサービス、または企業のプロモーションを目的に作られた漫画(イラスト+文字を含む)を指します。
広告向け漫画は、漫画の特徴である、文字よりもアイキャッチが強い・写真よりも興味を持ちやすい・気軽に読み進められるなどの利点を活かすことができます。
この広告は、年齢・性別・業界業種を問わず強い効果を発揮することが可能ですので、マーケティングやプロモーションで悩んだときには、漫画の利用を検討してみましょう。
広告向け漫画の最大のメリットとも言えるのは、広告配信やWEB掲載した際にクリック率を高められる点です。
弊社でも漫画バナーを採用した際のクリック率がどれほど上昇するのか検証した時の記事がありますので是非ご参考にしてください。
結論、CTR(クリック率)は30%上昇しました。詳細は下記にて↓
広告向け漫画が増えている理由
理由その① ― 現代の広告媒体との相性が良い
広告向け漫画が増えている理由は、WEB広告の手軽さやSNSの爆発的な普及にあります。
現代の主要な広告媒体との相性の良さに目を付けた企業が、広告向け漫画を導入してきていることにあります。
一昔前までは広告といえばチラシやテレビCMが主流でしたが、今ではウェブ広告やSNS広告がとても強い状況です。
ビジネスとの相性も良く、複雑なサービスや商品でも漫画だからこそ、分かりやすく読み進めることができるので、ストレスなく伝えられます。
企業が需要を強めるということは、広告向け漫画を制作する側も供給を強めることになります。
多くの広告漫画家が制作側に登録し、多種多彩なタッチで企業の求める広告向け漫画にマッチできるようになっています。
弊社フーモアでも1200人以上の漫画家が登録しているので、商品やサービス、社風に理想的な漫画を制作が可能です。
現代の広告媒体との相性は下記の記事にて解説していますので是非ご参考にください。
理由その② ― コストパフォーマンスが高い
広告向け漫画は制作コストが低く、一度作ってしまえば2次利用できることもあります。
ウェブやSNSの拡散性の高さと掲載期間や掲載対象のカスタマイズ性によって不要な広告費を削減できる点も大きなメリットです。
広告運用費は毎月かかってきますが、テレビCMなどと比較すると低予算ではじめやすいものになっています。
テレビCMを起用すると数百万以上はかかりますし、芸能人を起用すれば更に費用がかかってくるでしょう。コストが高い割には、直接サービスサイトに遷移できないため、効果測定が取りづらいことが大きなデメリットです。
さらに、テレビを見ない若者が増えてきていることから、今後はテレビCMの広告という分野は狭くなっていくのかもしれません。
理由その③ ― アイキャッチの強さ
文字や写真に溢れたウェブやSNSにおいて、漫画は強いキャッチになります。
画風・色味・フォントなどで多種多様にカスタマイズされた広告向け漫画を配信できることから、パッと目立ち、記憶に残りやすいです。
また、知っている作品や流行っている作品とのコラボ広告漫画を利用すれば、一瞬見えただけでもより多くの人が興味を持ってくれます。
潜在層であったユーザーへのアプローチとしても非常に優秀なのです。
理由その④ ― 閲覧ハードルの低さ
漫画を利用すれば気軽にストレスなく読み進められます。
文字や写真ではわかりづらいことから、なかなか閲覧してもらえないことが多い広告ですが、漫画の読みやすさがこれらを解決できます。
小説よりも漫画の方が気軽に読み進められたり、教科書に漫画やイラスト解説が導入されたりする理由がここにあります。
老若男女問わず、漫画であれば前向きに興味関心を示しやすく、文字だけの広告と比較して読み飛ばしも少なく滞在時間も増える効果が見込まれます。
広告向け漫画の特徴
▼キャラクターを起用しやすい
広告向け漫画はキャラクターやストーリーを扱いやすい点が特徴です。
企業キャラクターとのタイアップや外部キャラクターとのコラボでさらに相乗効果が見込めます。
▼ストーリー性が高い
ユーザーの過去体験などを想定してストーリーを組み立てることで、興味関心を抱きやすくなります。
細かい商品特徴や複雑なサービスでもストーリーに沿って画像と台詞つきで解説することで理解しやすく、共感しやすい作品になります。
▼記憶に残りやすい
文字だけよりも画像の方が記憶に残りやすいという研究結果があるように、漫画の方が記憶に残りやすいとされています。(出典:2010年4月24日放送『所さんの目がテン』)
参考書や知育にも漫画が採用されるほどですので、その効果はしっかりと裏付けがあります。
▼ターゲットを絞れる
広告ということはターゲットとなるユーザーが存在し、性別や年齢、家庭や仕事、悩みや課題などを考量して広告を作成することになります。その際、せっかく作ったユーザーの共感を得られそうな背景設定でも文字ではパッと伝えられません。
しかし、漫画であればバナー広告部分だけでも登場人物の悩みや課題、それに対する気持ちや表情の細部まで伝えられます。
また、タッチ・フォント・コマ割り・着色よって性別や年齢による好みにも対応できることから、ターゲットを絞りやすいことがメリットになります。
広告向け漫画のメリット
▼疑似体験してもらえる
そのサービスを主人公が代わりに体験することで、読者に疑似体験してもらうことができます。届けたい(読んでもらいたい)ターゲットに近いペルソナを主人公にすれば、実際にサービスを利用した前後のイメージが湧きやすくなることでしょう。
▼興味を持ってもらいやすい
漫画自体が娯楽に近いため、手に取ってもらいやすい、クリックしてもらいやすい、というように、ついつい見てしまうコンテンツといえます。
必ずしも現実に即したものである必要もないので、おもしろい設定や世界観のストーリーでインパクトを出せれば、広告であることを忘れて最後まで読んでもらうことができ、離脱率の低下が見込めます。
▼情報伝達力に優れている(商品理解がしやすい)
文字だけでは伝わりにくい情報を、イラストやストーリーを用いることで「わかりやすく」伝えることができます。 また、よく引用されるものでは、視覚的に入ってくる情報は文字を読んだ時の約2倍の情報伝達力があるとされています。(出典:「説得工学」著:山口 弘明)
広告向け漫画の依頼先
1.専門の制作会社
▼メリット
漫画広告の制作に特化しているため、高いクオリティと効率的な制作が期待できます。多様な経験と実績があり、クライアントの要望に合わせた提案力も高いです。
制作スケジュール管理や打ち合わせなど、一貫したサポートを受けることができます。
▼デメリット
サービスやオプションなどの料金がしっかり決まっているため、比較的費用が高くなる傾向があります。大規模なプロジェクトの場合、制作期間が長くなる可能性があるため、事前にどれくらいの期間がかかるのか確認しましょう。
2.フリーランスの漫画家
▼メリット
制作会社が仲介しないため、費用を抑えられる可能性があります。
柔軟な対応が期待でき、細かい部分まで自分の希望を伝えやすいです。
さまざまなタイプの漫画家から選べるため、自分のイメージに合ったクリエイターを見つけられます。
▼デメリット
実績やスキルに幅があるため、事前にポートフォリオなどを確認する必要があります。
また、制作進行が困難になったとき、他の漫画家がフォローする体制がないためトラブルの際は依頼会社がすべて行う必要があります。
3.クラウドソーシングサイト
▼メリット
多数の漫画家の中から、予算やスケジュールに合わせて最適な人材を見つけられます。競争入札方式のため、比較的低コストで制作できる場合があります。
▼デメリット
制作物のクォリティに幅がある可能性があります。連絡が取りづらくなる、スケジュールが遅延するなどのトラブルが発生する場合も、依頼企業がすべて対応する必要があります。
漫画制作で注意すべきポイント
①漫画で何を表現したいか
商品やサービスの特長、企業のイメージ、あるいは具体的な行動を促すなど、漫画に込める目的を明確にしましょう。ここが定まらないまま進行すると修正費用が追加になったり制作期間が延びてしまうリスクがあります。
②制作期間
いつまでに完成させたいのか、納期を明確に伝えましょう。
急なスケジュールで無理に完成させるよりも、修正の時間まで余裕をもったほうが完成度は高くなります。また、特急スケジュールは追加費用が計上されることもありますので、余裕をもった制作進行をおススメします。
③修正対応
修正や追加依頼に対応できるかどうかも確認しておきましょう。
修正可能な箇所や修正回数、対応日数、追加依頼など、どこまで可能か事前に確認しておくと安心です。修正内容によっては追加費用がかかりますので、どの範囲までが無料なのかもしっかり確認しましょう。
④2次利用
2次利用の可否や金額、制限される項目など確認しておきましょう。
確認せずに2次利用してしまうと大きな損失を被ることになり、会社としての信用を大きく損なうことになります。
著作権に関する契約内容をしっかりと確認しましょう。
広告向け漫画を製作するときの流れ
広告向けの漫画制作は、企画から完成まで、様々な工程があります。
制作会社や作家によって順序が変わったり、工程の添削がありますが、一般的な流れを以下に解説します。
- 企画
- シナリオ作成
- キャラクターデザイン・ネーム制作
- 線画・着彩
- 修正・調整
- 公開・活用
1.企画
- 目的の明確化 : 漫画で何を達成したいのか、ターゲット層は誰か、どんなメッセージを伝えたいのか、どの媒体で配信するのかを明確にします。
- コンセプトの立案 : 目的に合わせて、漫画のテーマやストーリーのコンセプトを考えます。
- ターゲット層の分析: ターゲット層の属性や興味関心を深く掘り下げ、共感を得られるような内容を考えます。
2.シナリオ作成
- シナリオ : 漫画の全体的な構成を文字ベースで作成します。
- セリフ作成: キャラクターのセリフやナレーションなどを考え、読み手が共感できる構成にします。
- 構成の調整: シナリオを基に、構成のバランスや情報の伝え方を調整します。
3.キャラクターデザイン・ネーム制作
- キャラクターデザイン: 漫画に登場するキャラクターのデザインを決定します。
- コマ割り : ストーリーの流れに合わせて、コマ割りを設計します。
- 背景ラフ : ストーリーの舞台となる背景のラフを描きます。
- ネーム作成 : シナリオとデザインを基に、漫画のネームを描きます。
4.制作
- ペン入れ : 下描きを清書し、線画を描きます。
- 着色 : デジタルや手描きで色を塗ります。
5. 修正・調整
- 提出 : 完成した漫画をクライアントに提出します。
- 修正 : クライアントからのフィードバックに基づき、修正を行います。
- 最終確認 : 最終的な確認を行い、問題なければ納品となります。
6.公開・活用
- 公開 : 完成した漫画を媒体(ウェブサイト、SNS、印刷物など)へ掲載します。
- 効果測定: 広告効果を測定するために、必要なデータ収集を行います。必要に応じて修正し再度効果想定を実施します(ABテスト)
まとめ
広告向け漫画の利用価値に気づいた企業が積極的に利用しているので、毎日この瞬間にも増え続けています。
一見、絵が上手ければ広告向けの漫画を描けそうにも思えますが、注意すべきポイントで挙げた項目に漏れがあると納品までスムーズに進めませんし、効果が出ない漫画になるリスクもあります。
しっかりと漫画の特徴やメリットを理解した上で、依頼先や担当者まで見定めることが重要です。
FAQ
広告向け漫画とは
広告向け漫画とは、商品やサービス、または企業のプロモーションを目的に作られた漫画(イラスト+文字を含む)を指します。広告向け漫画は、漫画の特徴である、文字よりもアイキャッチが強い・写真よりも興味を持ちやすい・気軽に読み進められるなどの利点を活かすことができます。
広告向け漫画が増えている理由は?
広告向け漫画が増えている理由は、現代の広告媒体との相性の良さにあります。ウェブ広告やSNSの普及により、漫画は複雑な商品やサービスを分かりやすく伝える手段として重宝されています。制作コストが低く、二次利用が可能なため、コストパフォーマンスの高さも魅力です。また、漫画は文字や写真が溢れる環境で目立ちやすく、記憶に残るアイキャッチ効果があります。さらに、漫画は親しみやすくストレスなく読み進められるため、読者の興味を引きやすく広告効果を高めています。これらの特長から、広告向け漫画は企業にとって重要なプロモーション手段として支持されています。
広告向け漫画の特徴は?
広告向け漫画の特徴は、キャラクターやストーリーを柔軟に活用できる点にあります。企業キャラクターや外部キャラクターとのコラボで相乗効果を生むほか、ユーザーの体験を想定したストーリーで共感を引きやすく、商品やサービスの理解を深める効果があります。また、漫画は文字のみの広告に比べて記憶に残りやすく、教育分野でもその効果が証明されています。さらに、登場人物の悩みや感情を視覚的に伝えられるため、ターゲットに応じた設定やデザインが可能で、性別や年齢、関心に応じた効果的な広告展開ができる点も大きな魅力です。
広告向け漫画のメリットは?
広告向け漫画のメリットは、読者に疑似体験を提供できる点にあります。ターゲットに近い主人公を設定し、サービスの利用前後を描くことで、実際の利用イメージを自然に持たせることが可能です。また、漫画は娯楽性が高く、つい手に取ったりクリックしたりしやすいため、興味を引きやすく、読者を広告に引き込む力があります。さらに、イラストやストーリーを用いることで情報伝達力が高まり、複雑な内容も分かりやすく伝えられます。これにより、商品理解が深まり、離脱率の低下も期待できます。
漫画制作で注意すべきポイントは?
漫画制作で注意すべきポイントは以下の4点です。まず、漫画の目的を明確にすることが重要です。商品やサービスの特長、企業イメージ、行動喚起など、目的が曖昧なまま進めると修正や納期遅延のリスクが高まります。次に、制作期間を十分に確保することが大切です。無理なスケジュールよりも、修正時間を含めた余裕ある進行で完成度を高めましょう。さらに、修正対応の範囲や条件を事前に確認することも必要です。修正回数や範囲、対応日数、追加費用の有無を明確にしておくと安心です。最後に、2次利用に関する契約内容を確認してください。著作権の取り扱いを事前に確認しないと、後々トラブルになる可能性があります。