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サイネージ広告とは?種類・費用・メリット・活用例を解説

サイネージ広告とは?種類・費用・メリット・活用例を解説
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サイネージ広告は、駅やビルなどに設置されたデジタルディスプレイを活用する新しい広告手法です。高い視認性と訴求力で注目されており、動画や音声も使えるため印象に残りやすいのが特長です。本記事ではその魅力と活用法について解説します。

「サイネージ広告」は、今やあらゆる場所で目にするようになりました。従来の紙媒体やテレビCMとは一線を画すこの広告手法は、情報伝達力の高さとインパクトの強さから、近年ますます注目を集めています。
サイネージ広告の特徴を正しく理解することで、これまでとは異なる広告運用の成果を得ることができるでしょう。

サイネージ広告とは?

サイネージ広告とは、デジタルディスプレイ(電子看板)を用いて表示される広告のことを指します。画像・動画・音声を用いた「動的コンテンツ」によって、より強い訴求力を持つのが特徴です。
分かりやすい例としては、渋谷のスクランブル交差点が有名で、イベント時には1日50万人以上もの人が利用します。
50万人の目の前に設置されたデジタルディスプレイの訴求力は圧倒的で、従来の広告では届かなかったユーザー層にもアプローチできます。

フーモアが配信したオフィスビルサイネージ広告

サイネージ広告が注目されるようになった背景

① 圧倒的な閲覧数

サイネージ広告は、人が多く集まる場所に設置されることが多く、自然と多くの人の目に触れるメディアです。特に、駅構内や商業施設、オフィスビルのエレベーター前など「立ち止まる」「待つ」シーンでの接触率は非常に高く、1日に数十万人以上にリーチできるケースも珍しくありません。さらに、デジタル技術の進化により、同時に複数の広告を切り替え表示することが可能となり、1つのディスプレイで複数の広告主が効率よく露出できる点も、従来のポスターや看板に比べた優れた特徴です。

② 従来の広告よりも高い視認性

従来の紙広告や静止ポスターと比べて、動きのあるコンテンツや映像・音声を使用できるのがサイネージ広告の強みです。目の前を通り過ぎる人に「動き」で訴えかけるため、自然と視線を引き寄せやすくなります。加えて、高輝度・高精細なディスプレイを採用することで、日中の屋外でもはっきりと内容を表示でき、視認性・インパクトともに格段に向上しました。これにより、広告としての効果を最大化できるのです。

③ 柔軟に内容を変更できる

紙媒体では、1度掲出してしまうと内容の変更には印刷し直しや貼り替えといった手間とコストが発生しますが、サイネージ広告では、PCやクラウドから遠隔でコンテンツの更新が可能です。
これにより、「特売情報の日替わり更新」「天気や時間帯に合わせた動的コンテンツ配信」「イベントやニュースに連動したリアルタイム更新」といった運用が可能となり、よりタイムリーで効果的な情報発信ができるようになっています。

④ ディスプレイ技術の向上

LEDや有機ELなどの技術進化により、薄型・高画質・省エネなディスプレイが登場し、サイネージ広告の運用が容易になりました。
ディスプレイの視認性が向上したことにより、屋外の直射日光下でも鮮明な表示が可能になり、より高い訴求力を持つ広告展開が可能となっています。

⑤ 通信・クラウド管理の進化

インターネット経由での一括制御・配信管理が可能となり、データ分析や表示履歴の管理も容易になりました。
これにより、広告施策におけるPDCAサイクルをスムーズに回せる広告手法へと進化しています。

サイネージ広告のメリット、従来の広告との主な違い

1.顧客データを必要とせず、広範囲に訴求可能

  • 従来:FAX・メール・電話・DM(ダイレクトメール)などは、見込み客や既存顧客の「個人情報(住所・電話番号・メールアドレス)」が必要で、リスト構築に手間とコストがかかります。
  • サイネージ:駅や商業施設などの公共空間に設置することで、匿名の不特定多数にリーチでき、事前の顧客情報なしでも訴求力が発揮されます。

ポイント:特に新規顧客の認知獲得に向いており、ブランドやキャンペーンの一斉告知が可能です。

2.静止画に限らず、画像・動画・音声でダイナミックに表現できる

  • 従来:電柱広告、貼り紙、ポスター、チラシなどは静止画が主で、限られた情報しか伝えられず、情報更新にも張り替えや再印刷が必要です。
  • サイネージ:画像・動画・音声・テロップ・アニメーションなど多彩な表現が可能で、視聴者の注意を引きつけやすく、情報密度も高いです。

ポイント:例えば化粧品の広告なら、「使用前→使用後の映像」「使用方法の動画解説」「ナレーションによる補足」などを一画面で展開できます。

3.圧倒的な視認性とインパクト

  • 従来:ポスターや看板は設置場所によっては視認性が低く、通行人に見落とされることも多いです。
  • サイネージ:巨大ディスプレイや明るいLEDパネルにより、昼夜を問わず圧倒的な視認性を実現。特に屋外大型ビジョンでは、強烈なインパクトを与えることができます。

:渋谷スクランブル交差点の「109ビジョン」では、通行人に強く印象付けることが可能。静止画広告と比べ、3〜5倍の注意喚起率があるという調査結果もあります。

4.柔軟なコンテンツ更新・配信管理が可能

  • 従来:新しい情報を掲載するには、張り替え・印刷などが必要で、手間とコストがかかります。
  • サイネージ:インターネット経由でリアルタイムに配信内容を更新可能。キャンペーン情報や天気、時間帯に応じたコンテンツ切り替えも自動化できます。

ポイント:朝と夜で訴求内容を変える「タイムシフト広告」や、気温に応じてメニューを変える飲食店の例など、細かな運用が可能です。

5.インタラクティブ性・連動性の高さ

  • 従来:一方的な情報発信で、ユーザーの反応を得る手段がありません。
  • サイネージ:タッチパネルやスマートフォン連動により、ユーザーとの双方向コミュニケーションが可能。QRコードを使ったキャンペーン参加やアンケートも簡単に実施できます。

:「あなたの今日の運勢をチェック → おすすめ商品へ誘導」といった、エンタメ性と販促を組み合わせた導線も実現できます。

サイネージ広告の種類と設置場所

サイネージ広告の主な種類

屋外サイネージ

交通系サイネージ

モバイル連動型サイネージ(マホと連携してARコンテンツを表示するものも)

屋内サイネージ

インタラクティブサイネージ

設置場所別の特性

設置場所特性適した業種・内容
駅構内高い通行量、短時間接触不動産、金融、イベント告知など
商業施設滞在時間長め、購買意欲高めアパレル、飲食、化粧品
病院信頼性重視、静的コンテンツが有効医療サービス、保険、サプリメント
オフィスビルターゲット明確(ビジネス層)BtoBサービス、人材採用、SaaS等

駅構内:高い通行量、短時間接触=不動産、金融、イベント告知など

▼ なぜこの特性があるのか?

駅構内は、一日に数万人〜数十万人が行き交う交通のハブであり、「通行量が圧倒的に多い」エリアです。一方で、通勤・通学など「移動の合間」に視認されるため、一人あたりの接触時間は短いという特徴があります。

▼ なぜこの業種に向いている?

  • 不動産や金融は、短い接触でも「ブランド名」や「利率」などのキーワードで印象に残しやすく、興味喚起がしやすい。
  • イベント告知は、開催場所が駅周辺である場合、移動中の人に即座に情報を届けられるため、集客効果が高い。

商業施設:滞在時間長め、購買意欲高め=アパレル、飲食、化粧品

▼ なぜこの特性があるのか?

ショッピングモールや百貨店は、目的を持って訪れる場所であり、ユーザーは比較的リラックスしているため、広告が視野に入りやすい環境にあります。さらに、「買い物モード」にあるため、購買意欲が高い状態で広告を受け取ります。

▼ なぜこの業種に向いている?

  • アパレルや化粧品は、店頭誘導がしやすく、その場での購入につながりやすい。
  • 飲食店は、サイネージで美味しそうな映像やメニューを流すことで、即時来店を促進できる。

病院:信頼性重視、静的コンテンツが有効=医療サービス、保険、サプリメント

▼ なぜこの特性があるのか?
病院は、広告への警戒心がやや高い環境です。患者や来院者は安心感や信頼性を重視しており、派手な演出や刺激の強いコンテンツは逆効果となる場合があります。また、長時間の待ち時間があるため、じっくり読むコンテンツが好まれる傾向にあります。

▼ なぜこの業種に向いている?

  • 医療サービスや保険商品など、信頼・実績・専門性が重視される分野が向いている。
  • サプリメントや健康食品も、来院者の健康意識とマッチしやすく、高い訴求効果が期待できる。

オフィスビル:ターゲット明確(ビジネス層)=BtoBサービス、人材採用、SaaS等

▼ なぜこの特性があるのか?
オフィスビル内のサイネージは、平日日中にビジネスパーソンが接触する環境です。訪れる人の属性がある程度絞られている(ビジネスマン、営業職、管理職など)ため、広告ターゲティングの精度が非常に高い点が特徴です。

▼ なぜこの業種に向いている?

  • BtoBサービス(SaaSや業務効率化ツール)などは、導入を検討する決裁者に訴求しやすい。
  • 人材採用系の広告も、「今の仕事に満足していないが行動できていない」層に対し、キャリア提案的アプローチが可能。

サイネージ広告にかかる費用【2025年4月時点】

東急 渋谷スクランブルスクエアビジョン

  • 料金:1,500,000円(税別)
  • 放映内容:15秒CMを1時間あたり20回放映
  • 放映時間:9:00〜24:00
  • 特徴:渋谷スクランブルスクエア東棟壁面に設置された大型デジタルサイネージで、遠方からの視認性も高い媒体です。

渋谷 109フォーラムビジョン

  • 料金:900,000円(税別)
  • 放映内容:15秒CMを1時間あたり4回放映
  • 放映時間:9:00〜24:00
  • 特徴:渋谷ハチ公前交差点に面する109MEN’Sビル壁面に設置された大型デジタルサイネージで、高い注目率を誇ります。

渋谷 スターツビジョンSHIBUYA

  • 料金:950,000円(税別)
  • 放映内容:15秒CMを1時間あたり4回放映
  • 放映時間:9:00〜24:00
  • 特徴:渋谷ハチ公前交差点に面するビル壁面に設置された大型デジタルサイネージで、若者向けプロモーションに適しています。

渋谷駅前ビジョン

  • 料金:1,000,000円(税別)
  • 放映内容:15秒CMを1時間あたり4回放映
  • 放映時間:9:00〜24:00
  • 特徴:渋谷ハチ公前交差点に面する渋谷駅前ビル屋上壁面に設置された大型デジタルサイネージで、高精細な映像が特徴です。

東急 TOQサイネージピラー東横渋谷駅渋谷スクランブルスクエア前

  • 料金:S期(12月、3月):3,500,000円(税別)
  • 放映内容:1社独占で複数面に放映
  • 放映時間:始発〜終電
  • 特徴:東急東横線渋谷駅改札付近、渋谷スクランブルスクエア入口前に設置されたタテ型デジタルサイネージで、高い視認率が期待できます。

費用の目安

項目 / 15秒 / 期間費用目安
屋外大型サイネージ(15秒×1週間)20万〜200万円以上
駅構内サイネージ(1枠・7日間)5万〜50万円程度
エレベーター内サイネージ(1ヶ月)10万〜300万円程度
電車内サイネージ(1週間)20万~480万程度
タクシー後部座席サイネージ400万~1000万以上
コンテンツ制作費(静止画)3万〜10万円
コンテンツ制作費(動画 or 漫画)10万〜50万円以上

オススメのサイネージ広告:渋谷109フォーラムビジョン

  • 場所: 渋谷スクランブル交差点(109MEN’Sビル壁面)
  • 料金: 約900,000円(税別)/1週間(15秒CM、1時間4回放映)
  • 放映時間: 9:00〜24:00
  • 視認性: 非常に高い(スクランブル交差点の中心に面しているため)

◆ オススメの理由

1. 視認性が圧倒的に高い!
・渋谷の象徴的スポット=スクランブル交差点。
・1日に最大50万人が行き交うとも言われる交差点で、通行者の目に強烈に焼き付く。
・歩行者信号の待機時間中、多くの人がビジョンを自然に見る環境が整っている。

2. ターゲット層が広く、若者に強い!
・10〜30代の若年層を中心に、観光客、ビジネス層など幅広い層が集まるエリア。
・ファッション・エンタメ・アプリ・新商品の認知拡大など、BtoC系の広告には特に強力。
・「流行の発信地・渋谷」での発信が、ブランドイメージ向上にも貢献。

3. 費用対効果が高い
・約90万円で1週間、1日15時間、毎時4回=合計420回放映。
・1回あたりの放映単価はおよそ2,100円程度。ブランド露出の効率が非常に良い。

4. SNS拡散との相性◎
・サイネージ広告の内容次第では、来訪者が動画や写真をSNSに投稿してくれる可能性が高い。
・特に「漫画広告」や「AR連動型コンテンツ」など、映える要素を加えることでバズりやすい。

◆ こんな業種におすすめ

・アパレルブランド
・映画やアニメのプロモーション
・スマホアプリ
・イベントやライブ告知
・若年層向けサブスク・SaaS
・漫画広告を絡めたプロモーション展開

まとめ

サイネージ広告は、視認性・訴求力・即時性を兼ね備えた広告媒体として、今後ますます活用の幅が広がると考えられます。特に、「漫画広告」との融合は、ストーリーテリングによる共感性と印象の残りやすさから、非常に効果的な組み合わせです。
「目に留まり、心に残る」広告戦略を目指す企業にとって、サイネージ広告は今こそ取り入れるべきコンテンツになっていくでしょう。

FAQ

Q

サイネージ広告とは?

A

サイネージ広告とは、駅や商業施設、街角などに設置されたデジタルディスプレイ(電子看板)で、画像・動画・音声などの動的コンテンツを表示する広告手法です。紙や静止画広告を超える視覚的インパクトで、渋谷スクランブル交差点のように一日数十万の通行者に訴求でき、幅広いユーザー層へのリーチを可能にします。

Q

サイネージ広告が注目されるようになった理由は?

A

サイネージ広告は、駅や商業施設など多くが立ち止まる場で日数十万にリーチでき、動画や音声で高い視認性を発揮。遠隔で即時に内容更新できるうえ、薄型高画質ディスプレイとクラウド管理の進化で、タイムリーかつ効率的な運用が可能になったため注目を集めています。

Q

サイネージ広告のメリット、従来の広告との主な違いは?

A

サイネージ広告は、顧客データなしで駅や商業施設など不特定多数に訴求可能です。動きと音声を伴う高輝度ディスプレイは静止広告を凌ぐ視認性とインパクトを発揮し、リアルタイムで遠隔更新できるため、時間帯や天候に応じた最適な内容配信が可能です。さらにQR連動で双方向のアクションを誘発でき、従来の一方通行型広告に比べ、柔軟性と効果測定精度が大幅に向上します。