• #広告漫画家向け

【広告漫画家向け】漫画制作会社から仕事を獲得するには

【広告漫画家向け】漫画制作会社から仕事を獲得するには
アイコン

広告漫画家として安定した案件を獲得するには、単に制作会社に登録するだけでは不十分です。案件が来やすくなるためには、近況報告を定期的に行い、ポートフォリオを更新し、幅広い絵柄を提示することが重要です。また、クラウドソーシングやSNSの活用、展示会への出展など、積極的な自己PRも案件獲得の鍵となります。本記事では、漫画制作会社から仕事の相談が増えるために、今すぐ実践できる具体的な方法を詳しく解説します。

広告漫画家としての活動を始める際、多くの方が漫画制作会社に作家登録を行うかと思います。登録後は、その会社からの連絡を待つことになりますが、すぐに案件の相談が来るとは限らず、登録後しばらく経っても依頼がなかったり、最後の仕事から時間が空いてしまったりすることもあるでしょう。

そこで今回は、漫画制作会社から案件の相談が来やすくなるために、事前にやっておくと良いことを紹介します。

近況報告の連絡を入れる

漫画制作会社は、登録作家のスケジュール状況を把握できていると、進行中の案件と照らし合わせて相談しやすくなります。 そのため、しばらく案件の相談がない場合は、近況報告のメールを送るのがおすすめです。

例えば、以下のような内容を定期的に送ると良いでしょう。

  • 「長期連載が終わったので、来月はスケジュールが空いている」
  • 「最近こんな企業案件を担当したので、ぜひ見てほしい」
  • 「現在、長期案件を抱えているため、月に2ページ程度なら対応可能」

こうした近況報告や最新の実績共有を定期的に行うことで、制作会社側が作家の稼働状況を把握しやすくなり、案件の相談につながりやすくなります。 これまで依頼がなかったディレクターから新たに案件の相談が入る可能性も高まります。

一方で、作家の情報は良い内容も悪い内容もすぐに社内で共有されるため、注意が必要です。
例えば、納期遅れが多い、連絡が遅い、修正対応に時間がかかるといった印象を持たれてしまうと、案件の相談が減る可能性があります。

定期的な近況報告とともに、制作会社とのやり取りを丁寧に行うことが、長期的な仕事の獲得につながります。

複数の絵柄をポートフォリオ登録する

漫画制作会社は、クライアントと漫画の構成や掲載媒体をすり合わせながら、どのような漫画を制作するかを慎重に決定します。そのため、登録したポートフォリオのタッチや作風の幅が広いと提案される頻度が上がります。

広告漫画では、ターゲット層や掲載媒体に適した絵柄が求められます。 特に、以下のようなタッチの絵柄が選ばれることが多いため、ポートフォリオに
複数のテイストを取り入れることで、案件の相談頻度が高まります。

  • ビジネスタッチ:キャラクターの頭身が高く、シャープかつ繊細な描写が特徴
  • 女性向けタッチ:柔らかい線と華やかな色彩が特徴
  • 男性向けタッチ:力強い線と写実的な描写線が特徴

一方で、異世界系、美少女、スチームパンク、劇画タッチの恐怖など、個性的なジャンルのみを掲載している作家の場合、どれだけクオリティが高くても、広告漫画としてその絵柄が求められない限り、依頼につながりにくい可能性があります。

しかし、年に数回ほど、特定のジャンルや個性の強い絵柄が求められることもありますので、ポートフォリオも登録しておくことをおすすめします。

登録作家がたくさんいる漫画制作会社に作家(自分)を認知してもらうには

作家登録をしても、待っているだけでは案件の依頼は来にくいことがあります。そのため、自ら積極的に自己PRを行うことで、仕事を依頼される確率が高まります。

1.直接ポートフォリオを見てもらう

作家登録フォームや近況報告メールでは伝わりづらい作家の強みや特徴を直接アピールすることも有効です。最近では漫画制作会社主催の交流イベントも行われているので、そういった機会に足を運ぶと制作会社の社風や同業の作家とコミュニケーションが取れて新たな発見が見つかることもあります。

遠方にお住まいなど対面での持ち込みが難しい場合は、WEB面談を活用し、オンラインでのプレゼンテーションを行うのも有効です。


会話の中で漫画制作会社から
「こういう絵柄は書けますか?」
「こういう仕事があるんですけど興味ありますか?」

といった具体的な会話が生まれ、作家のスキルと案件を直接すり合わせることができるので仕事をお願いすることもあります。会話を通じて、その制作会社がどのような案件を扱っているのか、どういった商材が得意なのかを把握し、自分の強みとマッチする部分を明確にするとより良い提案ができます。
その上で「こういった絵柄の案件があれば対応可能です」「こういう作風も描けます」と具体的な提案やポートフォリオを準備しておきましょう。

2.ポートフォリオを定期的に更新する

漫画制作会社に作家登録した後もポートフォリオは更新していますか?新しい実績ができたらポートフォリオを更新しくことでこのようなメリットがあります。

1.継続的に活動していることを示す

  • 新しい実績を追加することで、現在も広告漫画家として活躍していることを伝えられる。
  • 直近の実績を見た漫画制作会社が、「この作家に仕事を依頼したい」と思うきっかけになる。

2.漫画制作会社との接点を持ち続ける

  • ポートフォリオの更新依頼を送ることで、会社とのコミュニケーションの機会を作れる。
  • 直接の持ち込みや自己PRが難しい場合でも、ポートフォリオの更新は、自分の存在を思い出してもらう効果的な手段となる。

3.最新の絵柄やスキルをアピールできる

  • クライアントが求めるテイストに合わせた新作を追加することで、案件のマッチング率が向上する。
  • 複数の絵柄を描き分けられる場合は、それぞれのテイストのサンプルを増やしておくと、相談される案件の幅が広がる。

ポートフォリオは「作家の名刺」のようなものです。常に最新の状態に保ち、漫画制作会社との関係を維持しながら、新たな仕事の機会につなげましょう。

クラウドソーシングサイトも活用して仕事を獲得していく

漫画制作会社経由の仕事だけでなく、クラウドソーシングサイトも上手く活用して実績を増やしていきましょう。漫画制作会社からの依頼は受け身になりがちですが、クラウドソーシングサイトを活用すれば、期日や費用、仕事内容、スケジュールを自分で選択できるため、自分のペースで案件を選ぶこともできます。

クラウドソーシングサイトにもそれぞれの特徴があるので自分に合ったサービスを活用してください。

サービス名ランサーズクラウドワークスココナラ
サービス手数料・20万円超:5%
・10〜20万円以下:10%
・10万円以下:20%
・20万円超:5%
・10〜20万円以下:10%
・10万円以下の部分 :20%
・タスク形式の場合:20%
一律22%
振込手数料・指定銀行:110円
・他銀行:550円
・指定銀行:100円
・他銀行:500円
・3000円未満:160円
・3000円以上:無料
特徴プロ向け案件も多く、単価が比較的高め幅広いジャンルの案件あり個人クリエイター向けのサービスが充実

ポートフォリオサイトを作る

公開可能な実績をまとめたポートフォリオサイトを作成することで、漫画制作会社へサンプルを提出する手間を省くことができます。また、ポートフォリオサイトを経由して直接依頼がくる可能性も高まるため、広告漫画家はポートフォリオサイトの制作をおススメします。

イラストや漫画に適したサイト

  • WIX
  • foriio
  • Jimdo
  • wordpress

無料で制作すると広告がついてくるので、自己ブランディングにどこまで費用を投資するかは検討する必要があります。

SNSを活用する

制作会社への近況報告とあわせて、SNSでも稼働状況やイラストなどを積極的に公開していきましょう。制作会社の担当者は作家のSNSをチェックし、現在依頼可能な状況かどうかや、投稿作品の中から案件に適した絵柄があるかを確認しています。また、SNS上で仕事募集の投稿をすると、DMを通じて直接相談が届くこともあります。

公開可能な実績がある場合は、そのページのURLと「自分が担当した」旨を投稿することで、さらなる案件につながることがあります。ただし、広告漫画は担当作家を非公開とする案件も多いため、事前にクライアントや制作会社に確認しましょう。公開NGの案件を誤って投稿すると、トラブルに発展する可能性があるため注意が必要です。

また、制作会社の関係者もSNSをチェックしているため、機密情報の漏洩やネガティブすぎる投稿には注意が必要です。作品のクオリティが高くても、案件の進行上のリスクを感じると仕事の相談が来なくなることもあります。オープンなアカウントは誰でも閲覧できることを意識し、適切に運用しましょう。

展示会に出展する

クリエイターEXPOをはじめとするクリエイター向けの展示会やイベントに出展することで、新たな取引先を開拓するチャンスが広がります。こうしたイベントには、制作会社の担当者も新しいクリエイターとの出会いを求めて足を運びます。

展示会には多くのクリエイターが参加しているため、担当者がブースを訪れた際に、ポートフォリオサイトや自身の強みを端的にまとめた資料を用意しておくと、他のクリエイターとの差別化が図れます。

そのため、展示会に出展する際は、名刺・ポートフォリオ・ポートフォリオサイトなど、自分をアピールできる素材を十分に準備したうえで参加することが重要です。逆に、準備不足のまま参加すると十分な成果を得られない可能性があるため、出展のタイミングは慎重に検討しましょう。

漫画制作会社から仕事を獲得するにはまとめ

  • 定期的に近況報告をする
  • 漫画制作会社に自己PRをする(ポートフォリオを見てもらう機会を作る)
  • 自分が描ける複数の絵柄をポートフォリオ登録する
  • ポートフォリオを定期的に更新する
  • クラウドソーシングサイトも使って実績を増やしておく
  • SNSで情報を発信する
  • クリエイター展示会に出展する

実績をつくり漫画制作会社に自己PRをすることで案件につながるかもしれません。

FAQ

Q

漫画制作会社から仕事を獲得するには

A

漫画制作会社から仕事を獲得するためには、まず自身の実績を積むことが大切です。複数の絵柄で充実したポートフォリオを定期的に更新し、近況報告を欠かさず行いましょう。また、SNSや展示会、クラウドソーシングサイトで情報発信を行い、制作会社への自己PRの機会を増やすことで、案件獲得に繋がります。

Q

SNSを活用する注意点は?

A

SNSを活用する際は、近況報告や実績の公開が案件獲得に有効ですが、公開NG案件や機密情報、ネガティブな投稿に注意が必要です。オープンなアカウントは誰でも閲覧できることを意識し、適切に運用しましょう。