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株式会社旭プレシジョン

漫画制作をきっかけに公式キャラクターが誕生。BtoB企業の認知を広げる漫画活用事例

漫画制作をきっかけに公式キャラクターが誕生。BtoB企業の認知を広げる漫画活用事例
イラスト

株式会社旭プレシジョンは、めっき技術を中心とした表面処理を行うメーカーです。自社開発を強みとし、独自の表面処理技術を通じて、さまざまな業界のお客さまのものづくりを支えています。今回は、自社の技術や製品を分かりやすく伝えるための紹介漫画を制作いただきその中で、オリジナルキャラクター「あさまる」も誕生しました。制作後は漫画内だけにとどまらず、さまざまな用途でキャラクターを活用しています。

漫画制作のきっかけと解決したかった課題

下坂さん:めっきや表面処理という言葉自体はある程度イメージしていただけると思うのですが、「具体的に何ができるのか」「どのようなことが改善できるのか」を伝えるのは難しいと感じていました。また、当社がどのような技術を持ち、どのような課題に対応できる会社なのかを、より多くの方に知っていただく機会を増やしたいとも考えていました。

広報として会社を知っていただく方法を調べる中で、漫画を使ったPR手法があることを知りました。実際のお客さまが抱えている課題や、当社の技術によって改善される様子を漫画で分かりやすく紹介することで、同じような悩みを持つ企業さまにも「もしかしたら、自社の課題にもこの技術が使えるかもしれない」と興味を持っていただけるのではないかと考えました。

フーモア:漫画制作会社は何社ほど比較されましたか。

下坂さん:3社ほど問い合わせました。漫画を使ったPRを知るきっかけになった会社さんや、漫画制作について調べる中で見つけた会社さんなどを比較しました。その中でフーモアさんの制作事例を拝見し、内容の分かりやすさに加えて、絵柄も親しみやすく可愛らしいと感じたことが印象に残りました。

フーモア:ご提案時には、完成版とは別のキャラクターを使ったラフ漫画もご覧いただきましたが、そのときの印象はいかがでしたか。

下坂さん:当社が求めていた内容がそのまま漫画になっているという印象で、まさにイメージしていた通りだと感じました。他社さんからもラフ漫画をご提案いただいていましたが、その中でもフーモアさんの提案は、当社が伝えたい内容が分かりやすく表現されていました。こちらの意図をしっかり汲み取っていただけていると感じたことが、お願いするうえで大きな決め手になりました。

ご提案時のサンプルラフ。この時点では「あさまる」のようなキャラクターは登場していない。

漫画の活用方法

フーモア:今回の漫画では、食品業界をテーマにされていますよね。

下坂さん:はい。当社のお客さまは食品業界だけでなく、さまざまな業界にいらっしゃいます。すべての業界を一つの漫画にまとめるよりも、業界ごとに分けた方が分かりやすいと考え、まずは食品業界向けの漫画を制作しました。

食品業界では、「滑らない」「製品がくっついてしまう」といった課題があります。そこで、何も処理していない状態と、当社の表面処理を施した状態でどのような違いがあるのかを、漫画で分かりやすく伝えたいと考えました。

フーモア:専門的な技術でも、漫画にすることで、処理前後の違いや効果を視覚的に伝えやすくなりますね。

制作当初から、展示会で漫画を活用したいというお話もありましたが、実際にはどのように使われていますか。

下坂さん:展示会では、技術カタログなどの詳しい資料をご覧いただく前に、まず漫画を手に取っていただき、興味を持ってもらうための導入として活用しています。

まだ当社の技術にそれほど関心を持っていない方に、いきなり専門的な資料をお渡ししても、なかなか手に取っていただけないことがあります。その点、漫画であれば気軽に読んでいただきやすく、「ちょっと見てみよう」と思っていただくきっかけになります。そこから興味を持っていただければ、技術カタログをご案内したり、詳しいご説明につなげたりしています。

BtoB企業の場合、展示会でも最初からすべての方に立ち止まっていただけるわけではありません。その中で、漫画やキャラクターが目に入ることで足を止めていただき、そこから話を聞いてくださったり、漫画パンフレットを持ち帰ってくださったりする方もいらっしゃいます。

フーモア:漫画は展示会以外でも活用されていますか。

下坂さん:はい。ホームページにも掲載しています。ホームページからお問い合わせいただくことも多いので、「こういったお悩みはありませんか」と紹介する中に漫画を入れています。

また、InstagramやXでも漫画を活用しています。Instagramでは、そのままだと読みづらくならないように、数コマずつに分けて投稿しています。

フーモア:展示会だけでなく、ホームページやSNSなど、さまざまな場面で二次利用いただけているのですね。制作した漫画を継続的にご活用いただけていて、大変うれしく思います。

海外でも漫画への反応は良好

下坂さん:この漫画は海外でも活用しています。まず英語版を制作してタイで使用し、その後、韓国語版も制作しました。韓国には当社のパートナー企業があり、現地で営業活動を行っていただいています。その際にも、表面処理について知ってもらうきっかけとして漫画を活用してもらっています。

フーモア:実際に海外で漫画を活用されて、どのような反応がありましたか。

下坂さん:タイでは、「分かりやすく伝わればいいな」くらいの感覚で使い始めたのですが、想像以上に反応が良く、お客さまへ配布した後に「また欲しい」と言っていただきました。

韓国でも、当初は英語版を使用していましたが、現地の取引先から「韓国語版も欲しい」と言っていただいたことをきっかけに、韓国語版を制作しました。国や言語が違っても、絵や漫画、キャラクターは親しみを持ってもらいやすく、興味を持っていただくきっかけになるのだと感じています。

旭プレシジョンさんが韓国語版を制作・印刷。

漫画から生まれた公式キャラクター「あさまる」。ぬいぐるみやLINEスタンプ、展示会ブース、広報活動にも活用

フーモア:今回の漫画では、オリジナルキャラクターの「あさまる」も誕生しました。キャラクターを制作しようと思った経緯を教えてください。

下坂さん:もともと当社には公式キャラクターがいませんでした。他社さんの漫画事例を見ていると、自社キャラクターが登場してサービスを紹介しているケースも多く、「その方が親しみを持ってもらいやすいのではないか」と感じたんです。そこで、漫画を制作するタイミングで「せっかくなら自社のキャラクターも作ろう」ということになりました。

フーモア:狐をモチーフにされたのには、何か理由があるのでしょうか。

下坂さん:はい。京都の会社ということもありますし、当社と縁のある伏見稲荷大社は狐が神の使いとされていることがきっかけです。漫画の中でも、神棚から登場する設定にしていただきました。

狐というと、目が細くて少しツンとした印象もありますが、そうしたイメージよりも、皆さんに親しみを持ってもらえる可愛らしいキャラクターにしたいと考えていました。フーモアさんと何度もやり取りを重ねながら調整していただき、希望通りのキャラクターになりました。

フーモア:当初は漫画に登場するキャラクターとして制作しましたが、その後、著作権もご購入いただきましたよね。

下坂さん:最初から公式キャラクターとして幅広く展開することまで考えていたわけではありません。ただ、漫画が完成していく中で、私たち自身もどんどん「あさまる」に愛着を持つようになりました。

他社さんを見ると、公式キャラクターをさまざまな形で活用している会社も多く、私たちも「ぬいぐるみを作りたい」という思いが強くなっていったんです。せっかく作っていただいたキャラクターなので、漫画の中だけで終わらせず、もっと幅広く活用したいと考え、著作権を購入しました。

フーモア:現在では、かなり幅広い形で「あさまる」を活用されていますよね。

下坂さん:そうですね。ぬいぐるみやクリアファイルを制作したほか、LINEスタンプにも展開しています。展示会では大きなパネルとしてブースに登場させたり、採用イベントでは「あさまる」のクリアファイルに会社案内などを入れて配布したりしています。

また、社内にも絵を描くのが得意な社員がいるので、もともとのデザインをベースに新しい表情を作るなど、少しずつバリエーションも増えています。

フーモア:漫画のために生まれたキャラクターが、今では社内でも育てられながら、さまざまな場面で活用されているのですね。

あさまるのLINE絵文字・スタンプもリリース

社内の評価

フーモア:社内の方からの反応はいかがですか。

下坂さん:営業担当もかなり積極的に活用してくれています。口頭だけで説明するよりも、漫画があることでお客さまに興味を持っていただきやすいですし、訪問時にも通常のカタログだけでなく漫画を持っていくことで、会話のきっかけになります。

「あさまる」のぬいぐるみも営業担当が持ち歩いていて、訪問先の企業さまで写真を撮らせていただくこともあります。当社は、取り扱っている部品などをSNSで公開できないケースも多く、発信できる内容が限られています。その点、「あさまる」がいることで、訪問先や出張先でも写真を撮って発信しやすくなりました。

海外出張の多い技術部長も、ぬいぐるみを出張先へ持って行ってくれています。現地企業や食べ物、街の様子などと一緒に撮影した写真を共有してもらえるため、会社の取り組みや海外での活動をSNSで発信する際にも、親しみやすく、分かりやすく伝えることができています。

フーモア:営業活動だけでなく、「あさまる」が会社の日々の活動を発信する存在としても定着しているのですね。

下坂さん:そうですね。BtoC企業ではキャラクターを持っている会社も多いですが、BtoB企業ではまだそれほど多くないと思います。だからこそ、製品や技術だけではなかなか会社名まで覚えていただきにくい中で、「あさまるの会社」と覚えてもらえることには意味があると感じています。

グループ会社にも漫画活用が広がる

フーモア:その後、グループ会社の旭金属工業株式会社でも採用漫画を制作させていただきました。どのような経緯でご紹介いただいたのでしょうか。

下坂さん:まず旭プレシジョンで漫画を制作し、会社や技術を紹介する場面などで活用していました。実際に漫画を見た方から「分かりやすい」と言っていただくこともあり、それなら採用活動にも活用できるのではないかという話になりました。

そこでグループ会社にも、「こういう漫画を作ったけれど、採用でもやってみたらどうですか」と紹介したのがきっかけです。旭プレシジョンでは、採用というよりも会社そのものや技術について知ってもらうことを目的に漫画を制作しました。一方、旭金属工業株式会社では採用を目的として活用しています。

目的はそれぞれ異なりますが、旭プレシジョンでの漫画活用をきっかけに、グループ会社にも活用が広がりました。

フーモア:旭金属工業株式会社の漫画にも「あさまる」が登場していますよね。漫画の用途は異なっていても、同じキャラクターを活用することで、グループ企業としての統一感も生まれていますね。

漫画・キャラクター制作を振り返って

フーモア:最後に、漫画制作からキャラクター展開までを振り返って、感想をお聞かせください。

下坂さん:もともとは公式キャラクターのいない会社でしたが、漫画を制作したことで、さまざまな企業の方に当社を知っていただくきっかけが増えたと感じています。

「あさまる」がいることで、SNS上でも他社さんとコミュニケーションを取りやすくなりましたし、「あさまるの会社」と覚えていただけることもあります。

海外の方とのコミュニケーションにも新たな広がりが生まれました。キャラクターを見て「可愛い」と反応していただくことが多く、そこから自然と会話や交流につながることもあります。
また、当社が協賛している京都ハンナリーズの公式キャラクターとコラボ写真を撮影するなど、漫画制作当初にはなかったさまざまな形にも活用されるようになりました。

漫画をきっかけに誕生した「あさまる」は、今では会社の顔の一つとして、お客様との接点やコミュニケーションを生み出す存在になっています。「あさまる」を通じて当社を知っていただく機会も増え、漫画から始まった取り組みが、さまざまな場面へと広がっていることを実感しています。

フーモア:漫画から生まれた「あさまる」が、展示会や営業活動、SNS、海外での展開など、さまざまな接点で御社を知っていただくきっかけになっているのですね。漫画制作をきっかけに、ここまで幅広く活用を広げていただけていることを大変うれしく思います。

本日は貴重なお話をありがとうございました。


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