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株式会社四国銀行
アプリDL数が前年同期比153.8%!漫画動画×漫画DM活用事例


四国銀行は高知県に本店を構え、四国地方を中心に活動する地方銀行です。預金・融資・証券・保険販売など、幅広い金融サービスを提供しています。 私たち営業統括部では、これまで主に有人店舗での営業推進に取り組んできましたが、近年では店舗に足を運ぶことが難しいお客さまにも四国銀行の取り組みを知っていただけるよう、ホームページやSNS、WEB広告など、さまざまなチャネルでの情報発信も強化しています。今回はその一環として、アプリのダウンロード促進を目的とした漫画動画と、既存のお客さま向けに送付する漫画DMの制作を依頼しました。
フーモアを知ったきっかけ
竹内さん:私たちは、非対面および若年層向けの施策を展開しているチームでして、新たな施策を求めて、展示会に参加したんです。そこでフーモアさんのブースを拝見させていただいたのが、今回のきっかけでした。
実は、過去にも漫画を使った施策を実施したことがあったのですが、よくWEB広告などで見かけるような、オーソドックスな漫画のテイストでした。もっとユニークで面白い漫画をつくりたいというイメージはあったのですが、なかなか思い通りの形にできないままその施策は終了となりました。
ですが、今回の展示会でフーモアさんのお話をうかがい、幅広いジャンルの漫画制作実績があることや、さまざまなテイストで漫画を展開されていることを知り、「あらためて漫画に挑戦してみよう」と依頼を決めました。
フーモア:一度漫画施策を経験されたうえで、再び当社にご依頼いただけたこと、本当にうれしく思います。展示会でご覧いただいた事例から、あらためて漫画の可能性を感じていただけたということでしょうか?
竹内さん:そうですね。事例も豊富に見せていただけましたし、たくさんの漫画家が登録されている点にも魅力を感じました。今回は、年代や当行との取引状況、展開する媒体によってテイストを変えて制作していただきましたが、ターゲット別の対応も柔軟にしていただけたことで、前回よりもずっと満足度が高かったです。
フーモア:ありがとうございます!他社さんとの比較などはされなかったのですか?
竹内さん:はい、今回は比較していません。前回の反省を踏まえ、「誰に向けた漫画なのか」を明確にしたうえでフーモアさんに相談しました。さまざまな切り口やアイデアを提案してくださったので、「ここなら面白いものが作れそう」と感じましたし、費用面も明確に提示していただき、納得できました。そのおかげで、内容と質を重視してお話を進めることができました。
フーモア:前回のご経験を踏まえて、今回は私たちとさまざまな角度からディスカッションができたのではないかと思います。完成までしっかり関わっていただいたからこそ、納得のいく仕上がりになったのではないでしょうか。

アプリ促進漫画動画
フーモア:今回はお客さまの年代や御行とのお取引状況、展開する媒体に分けての漫画を制作いただきましたが、まずは若年層向けWEB展開用に制作した漫画動画の制作背景や目的について教えていただけますか?
池田さん:現在、四国銀行アプリのダウンロード促進を目的とした施策を進めているのですが、最近では若い方が銀行に足を運ぶ機会が少なくなっており、銀行との接点自体が減ってきているのが現状です。ただ、私たちとしてはお客さまとの接点をもっと増やしていく必要があると考えていて、そうした意味でもアプリの活用を広げていくことが重要な課題でした。
漫画動画では、「アプリを使えば銀行に行かなくても残高がスマホで確認できる」という内容を、親しみやすいストーリーで伝えることにしました。若い方にも興味を持ってもらいやすいように工夫しています。
池田さん:2本目の「振込・振替編」は、30〜40代の働く世代や主婦の方など、忙しくてなかなか銀行に行けない方も含めて「アプリなら時間を選ばずに手続きできますよ」という利便性を伝える構成にしています。どちらも誘導バナーとあわせて展開し、「これって自分の生活にも便利かも」と感じてもらえるような導線づくりを意識しました。
既存顧客向け漫画DM
フーモア:漫画動画とは別に、長く御行とお取引のあるお客さま向けの漫画DMも制作いただきましたが、こちらはどのような目的で展開されたのでしょうか?
竹内さん:はい。WEB広告は、これまで接点のなかった顧客層に向けた施策として実施しましたが、漫画DMは、すでに当行の口座をお持ちですが、まだアプリをダウンロードされていない既存のお客さまに向けてお送りしたものです。
漫画DMを通して「どうすれば自分ごととして捉えてもらえるか」「どんな表現なら自然に届くか」といった点を、フーモアさんと何度も話し合いながら構成を練りました。
たとえば、お友達に話しかけたときに「急いでるから!」と言って立ち去るシーンは、自分ごとと感じていただける描写になったと思っています。
実際に、当行が想定していた以上の反応があり、成果も良好でした。

漫画動画・漫画DMの効果
フーモア:良い反応が出たとのことで、うれしく思います。まず、若年層向けに展開されたWEB広告、漫画動画はどのような成果がありましたか?
池田さん:はい、WEB広告の数字は想定以上に良かったです。若年層に向けた施策でしたが、想定どおり若い世代のクリック率が高く、加えて40〜50代の反応も良くて驚きました。「漫画は世代を問わず読まれるコンテンツ」だと改めて実感できたことは、大きな学びでした。
漫画動画はアプリ全体ではなく、ひとつの機能に特化して内容を作ったので、アプリをよく知らない方でも理解しやすかったと思います。
フーモア:15秒という限られた尺の中で、伝えたいポイントを一つに絞り、わかりやすいストーリーとキャッチーな絵柄で構成したことが、広い年代層に届いた理由かもしれませんね。

フーモア:漫画DMの効果はいかがでしたか?
池田さん:漫画DMの反応もとても良かったです。当行をご利用いただいているお客さまで、アプリを使っていない方に絞って送付していたので、便利なサービスとしてしっかり訴求できたのだと思います。とくにATMで振込されている方に「アプリでも同じことができますよ」と伝えられたのは効果的でした。
フーモア:DMはどんな形でお届けされたのですか?
池田さん:A4サイズの見開き圧着DMで送付しました。宛名面の下に2コマだけ漫画を入れて、「続きが気になる」と思って開いてもらえるように工夫しています。
開封後に漫画を読んでもらい、その流れでアプリのインストール方法が記載されている、という構成にしました。また、アプリをまだご利用いただいていないお客さまから、よくいただくご質問をQ&A形式で掲載しているのもポイントです。


フーモア:封筒を開けてもらう工夫として、表面に漫画を配置したのは非常に効果的ですね。
池田さん:はい、漫画は視覚的に目立ちますし、興味を引く力があると改めて感じました。それと、漫画DMとWEB展開の漫画でテイストを変えたことも良かったです。紙とWEBで同じ漫画を使ってしまうと読み飛ばされがちですが、テイストが違えば「こっちの漫画も読んでみよう」と思ってもらえますし、両面から訴求できたのではないかと感じています。
フーモア:紙とWEB、それぞれに異なる漫画で展開することで、多面的に接点を作れたというお話は、非常に参考になります。
竹内さん:数値的な面では、アプリのダウンロード数が前年同期比153.8%を記録し、私たちの想定を上回る成果を上げることができました。漫画とWEBを含むさまざまなチャネルを組み合わせた施策だったからこそ、ここまでの結果につながったと考えており、漫画の効果の大きさを実感しています。
SNS広告では、TikTok・Facebook・Instagramでのクリック率が、従来のクリエイティブよりも高い数値を記録しました。若年層向けの媒体と漫画の相性が非常に良いという手応えを得られたのも大きな収穫でした。
追加制作のアプリ訴求漫画

池田さん:今回新たに制作いただいたアプリダウンロード促進の漫画では、固定資産税や自動車税の支払い、新生活に伴う住所変更といった”時期的なニーズ”を盛り込みました。先ほどお話したとおり、以前の漫画動画の効果が非常に良かったため、行内からも「時期に合わせて新しい漫画を作ったらどうか」という声が上がり、今回の制作につながりました。
フーモア:前回の漫画がご好評いただけたからこそのリピート、本当に嬉しく思います。今回の漫画は引っ越しや税金支払いといった季節性の高い内容でしたが、具体的にはいつ頃配信されたのでしょうか?
池田さん:4月〜5月がちょうどピークとなるタイミングなので、その時期に合わせて展開しました。フーモアさんは二次利用が自由なのも大きな魅力で、漫画の一部を切り抜いてX(旧Twitter)へ投稿したり、カルーセル広告に活用するなど幅広く展開しています。また、既存のお客さま向けにはSMSでの配信や、漫画動画に使った音声を編集してラジオCMに流すなど、LPやWEB広告に限らず様々な媒体で活用しています。
フーモア:幅広くご活用いただけて大変嬉しいです。ありがとうございます!

フーモアの漫画制作
竹内さん:前回他社と漫画を制作したときと比較して、今回は打ち合わせの段階から何度も要望を聞いていただけたので、一緒に作っているという実感もありました。
当行のコラムサイトで使用しているキャラクター「カネールくん」も漫画に登場させていただきましたし、アフレコの際は複数人の声優候補リストをご提案いただけたことで、動画完成イメージが非常に持ちやすく、制作全体がスムーズでした。
シナリオについても「最後にオチがほしいよね」という話になり、後からラストシーンを追加していただきました。こちらからのリクエストにも柔軟に対応していただけて、とても助かりました。
また漫画家さんの画力にも大変満足しています。初回の打ち合わせ時に、たくさんのポートフォリオを提示してもらったことで作家選定は少し迷いましたが、それだけに判断材料が多く、納得感のある制作ができたと思います。
フーモア:ありがとうございます。カネールくんが登場することで漫画の印象が一気に華やかになりましたし、オチを加えたことで読みものとしての満足度も高まったのではないでしょうか。本日はお忙しい中、インタビューにご協力いただきありがとうございました!