- #広告漫画コラム
企業キャラクターの作り方は?メリットと作成費用、活用方法など解説!
目次
企業がオリジナルキャラクターを作るメリット
企業がオリジナルキャラクターを作成することは、単なる広告戦略以上にさまざまなメリットをもたらします。自社視点とユーザー視点の両面からメリットをみていきましょう!
自社視点のメリット
愛着の創出
オリジナルキャラクターは、企業やブランドに対する愛着を育む重要なツールとなります。顧客がキャラクターに親しみを感じることで、企業自体への関心や信頼感が高まり、リピーターやファンを生み出すきっかけとなります。キャラクターは感情的な結びつきを強化し、単なる製品やサービス以上の価値を提供することができます。
ブランディングの強化
企業キャラクターはブランドメッセージやビジョンを視覚的に具現化し、ユーザーにわかりやすく伝える役割を果たします。
キャラクターのデザインや性格が企業の価値観と一致している場合、顧客に強い印象を与えることができます。
グッズ化による収益機会
人気のあるオリジナルキャラクターは、商品化(グッズ化)を通じて新たな収益源を生み出します。
キャラクターを使ったグッズは、企業の認知度を高めるだけでなく、企業のファン層が広がることにもつながります。加えて、グッズを持つことで顧客は企業とのつながりを実感し、さらに愛着を深めることができます。
自社視点のメリット
イメージアップ
オリジナルキャラクターは、企業のイメージをポジティブにします。
親しみやすく、個性的なキャラクターは、製品やサービスを身近に感じさせ、堅苦しさや冷たさを払拭する効果があります。
特に、ユーモアやかわいらしさを備えたキャラクターは、多くのユーザーに好印象を与えます。
SNS・オウンドメディアとの相性の良さ
オリジナルキャラクターは、SNSや企業のオウンドメディアでのプロモーションと相性が抜群です。ユーザーはキャラクターに共感し、SNSでのシェアや拡散を促しやすくなります。
キャラクターが登場する投稿やコンテンツは目を引きやすく、エンゲージメント率の向上にも貢献します。特に、キャラクターがストーリー性を持っている場合、連載形式での発信が可能になり、継続的な話題作りができます。SNSでの拡散性の高さからオリジナルキャラクターと広告漫画との相性はバツグンです。
コラボ・二次利用の可能性
オリジナルキャラクターは他ブランドや企業とのコラボレーションの際にも大きな武器になります。キャラクター同士の共演や、別のブランドとの限定グッズの制作など、二次利用の可能性が広がります。
さらに、ユーザーがキャラクターを自発的に二次創作することで、企業の宣伝効果が自然発生的に広がるケースもあります。漫画やアニメなどで、一般ユーザーによるファンアートや二次創作グッズの作成などをSNSで共有されているのをよく見かけるかと思います。企業がオリジナルキャラクターを作成すれば、その後はユーザー間で自然発生的に広まっていくことが期待できます。
キャラクターを中心にしたコミュニティが形成され、企業のファン層がますます拡大していくことでしょう。
オリジナルキャラクターの作成費用と依頼先
オリジナルキャラクターを作成する際の費用について、社内での作成と社外に依頼する方法があります。社内外の選択肢と費用面について詳しく説明します。
依頼先 | 費用 |
社内 | 0円 |
一般公募 | 500円~ |
クラウドソーシング | 5,000円~ |
企業・プロデザイナー | 30,000円~ |
社内での作成(費用目安:0円~)
もし企業内にデザイナーやクリエイティブチームがいる場合、オリジナルキャラクターを社内で作成することが可能です。この場合、外部に依頼するよりも費用を抑えることができます。内部のリソースを活用するため、コミュニケーションもスムーズで、企業のビジョンやブランドに最も適したキャラクターが作りやすいのが特徴です。
ただし、社内に専門的なキャラクターデザインのスキルがなかったり、他のプロジェクトとの兼ね合いで時間やリソースが足りなかったりする場合には、品質や進捗管理に課題が生じる可能性があります。そのため、社内でキャラクターを作成する際には、リソースの十分な確保やスキルレベルの確認が重要です。
社外での作成:一般公募(費用目安:500円~)
オリジナルキャラクターを広く一般から募集するという方法もあります。コンテスト形式で公募すれば、多くのアイデアを集めることができ、企業が想定しなかったような斬新なデザインを採用できる可能性も高まります。この方法の大きなメリットは、参加者が多ければ多いほど低コストでキャラクターの案が集まることです。また、優れた案を選定することで話題性を高めることができ、プロモーション効果も得られます。
ただし、応募されたデザインの品質は不安定である可能性があるため、採用後の修正が必要になることも考慮しなければなりません。さらに、コンテストの運営や応募者とのやり取りにかかるコストや時間も見積もる必要があります。
社外での作成:クラウドソーシング(費用目安:5,000円~)
クラウドソーシングを利用して、オリジナルキャラクターのデザインを外部に依頼する方法もあります。この方法では、多くのフリーランスデザイナーや小規模のデザインスタジオから提案を受けることができ、コスト面では柔軟性が高いのが魅力です。比較的低価格で高品質なデザインを手に入れられる可能性があり、依頼範囲や予算に応じてさまざまな提案を受けられます。
クラウドソーシングは、デザイナーとのコミュニケーションがオンラインで進行するため、スムーズなやり取りや方向性の共有が重要になります。依頼内容が曖昧だったり、修正が頻繁に発生したりすると、最終的なコストが予想以上に増加することもあるため、最初の段階で明確な要件を提示することが求められます。
社外での作成:企業に依頼(費用目安:30,000円~)
プロフェッショナルなデザイナーやデザイン事務所に依頼することは、品質と信頼性の面で最も確実な選択肢です。プロに依頼することで、企業のブランドにマッチし、ターゲット層に効果的に訴求できるキャラクターが期待できます。また、プロは市場のトレンドやキャラクター展開の戦略にも通じているため、より高い効果を狙ったデザインが可能です。
ただし、費用は他の方法に比べて高額になる傾向があります。デザインの複雑さや修正の回数、デザイナーの実績などによっても費用は変動しますが、一般的には数万円から数十万円、デザイナーの知名度によっては数百万円かかることもあります。費用対効果を考慮しつつ、企業の期待に応えるデザイナーを選定することが重要です。
企業がオリジナルキャラクターを作る時の流れ
オリジナルキャラクターの作成は、企業にとってブランド戦略の一環として重要なプロジェクトです。魅力的で効果的なキャラクターを生み出すためには、慎重な計画とステップを踏む必要があります。以下では、企業がオリジナルキャラクターを作成する際の一般的な流れを解説します。
1. 目的とターゲットの明確化
まず、キャラクターを作る目的をはっきりさせることが重要です。たとえば、企業のブランドイメージを強化するためなのか、特定の製品やサービスを促進するためなのか、あるいは顧客との関係を深めるためなのかを明確にします。また、キャラクターのターゲット層(年齢層、性別、ライフスタイルなど)を定めることで、デザインやキャラクターの性格、ストーリー設定が決まりやすくなります。目的とターゲットを定めることは、後のプロセスで迷うことなく進めるための基盤になります。
2.キャラクターのコンセプト作成
次に、キャラクターの基本的なコンセプトを策定します。この段階では、キャラクターの性格やストーリー、役割を考えます。たとえば、親しみやすさやかわいらしさを強調するのか、それともクールでスタイリッシュなイメージを持たせるのかを決定します。また、キャラクターがどのような場面で活躍するのか、どのようなシチュエーションに登場するのかといった背景も重要です。キャラクターの名前や口癖、特技などの細かい設定もここで決めておくと、その後のデザインやプロモーションで活用しやすくなります。
3. デザインの方向性を決定
コンセプトが固まったら、具体的なビジュアルの方向性を決定します。どのような見た目のキャラクターにするか(シンプルで分かりやすいデザイン、細かいディテールが凝ったデザインなど)をチームで話し合い、デザイナーと協力して進めます。色や形、スタイル、表情、動きなど、キャラクターのデザイン要素を細かく設定します。ここでは、ターゲット層の好みに合ったデザインが重要です。また、ブランドロゴや企業カラーに合わせた一貫性のあるデザインも考慮する必要があります。
4. デザイナーとの協力・作業依頼
デザインの方向性が決まったら、プロのデザイナーやデザイン事務所、あるいはクラウドソーシングを通じてキャラクターの具体的なビジュアル制作を依頼します。外部のプロフェッショナルに依頼する場合は、企業の意図やコンセプトを明確に伝え、初期段階から密にコミュニケーションをとることが重要です。このプロセスでは、いくつかのラフ案が提示されることが一般的ですので、フィードバックを行いながらデザインを調整していきます。
5.社内外でのフィードバックと修正
キャラクターのデザイン案が出来上がった段階で、社内の関係者やターゲット層に近い顧客などからフィードバックを得ることが有効です。社内のマーケティングチームやデザイン担当者からの意見を聞くことで、ビジュアルや設定の改善点が見つかるかもしれません。場合によっては、社外のフォーカスグループを使って意見を収集することも有効です。フィードバックをもとに必要な修正を加え、最終的なデザインを完成させます。
6.キャラクターのストーリーやプロモーション計画
デザインが確定したら、キャラクターをどのように使っていくかを具体的に計画します。キャラクターにストーリーや背景設定を持たせると、ユーザーに親しみやすさや感情的なつながりを提供でき、企業のメッセージをより効果的に伝えることができます。また、SNSやウェブサイト、広告キャンペーン、グッズ制作など、キャラクターをどのメディアで展開するかを決定します。プロモーションに使用するタイミングや頻度も考慮し、計画的にキャラクターを露出させることで、長期的なブランド強化につなげます。
7.運用・展開開始と効果測定
最後に、キャラクターを実際に展開していきます。広告、イベント、SNSなどのさまざまなチャネルでキャラクターを活用し、企業の認知度向上やブランディング強化を図ります。展開後は、キャラクターがどれだけの反響を得ているか、ユーザーとのエンゲージメントがどう変化しているかを分析し、効果測定を行います。必要に応じて、キャラクターの設定やプロモーション方法を微調整していくことで、さらなる効果を追求します。
オリジナルキャラクター作成時の注意点
オリジナルキャラクターは、企業のブランディングやプロモーションにおいて非常に強力なツールとなります。しかし、キャラクターが成功を収めるためには、作成過程でいくつかの重要な注意点に留意する必要があります。以下に、キャラクター作成時に気をつけるべきポイントを紹介します。
1.ターゲット層の明確化
キャラクターは、その企業やブランドがアピールしたいターゲット層に合ったものでなければなりません。例えば、子ども向けの商品であれば、親しみやすくかわいらしいデザインが適している一方、高級志向の商品にはシンプルで洗練されたキャラクターが求められます。ターゲットの年齢、性別、趣味嗜好をしっかり分析し、その層に響くデザインや設定を作成することが重要です。ターゲット層を意識しないと、キャラクターが適切に機能せず、マーケティング効果が低下するリスクがあります。
2.企業のブランディングとの整合性
キャラクターは企業のブランドメッセージやイメージと一貫性があることが大切です。キャラクターのデザインや性格が、企業の理念や価値観、商品の特性と矛盾しないようにする必要があります。たとえば、環境に配慮した商品を販売する企業が、資源を無駄遣いするようなキャラクターを採用してしまうと、ブランドイメージを損なう可能性があります。キャラクターが企業の本質やビジョンを反映し、ブランドの一部として機能することが求められます。
3.シンプルさと認知性のバランス
キャラクターは、シンプルでありながらも強い認知性を持つデザインが理想です。複雑すぎるキャラクターは一度見ただけでは覚えにくく、マーケティング効果が薄れてしまう可能性があります。逆に、シンプルすぎるデザインだと印象に残りにくく、個性が伝わりません。バランスを取るためには、デザインのシンプルさを保ちつつ、企業のアイデンティティやキャラクターの特長を強調する要素を組み込むことが重要です。たとえば、独特なカラーやシンボル、特徴的なアクセサリーなどが効果的です。
4.著作権や商標権の確認
キャラクターを作成する際には、著作権や商標権に関する問題も十分に注意を払う必要があります。既存のキャラクターやデザインと似すぎている場合、他社から法的な異議申し立てを受けるリスクがあります。そのため、作成するキャラクターが他のデザインやキャラクターと似ていないか、事前に確認することが大切です。さらに、オリジナルキャラクターを作成した後は、適切に商標登録を行うことで、他者に盗用されるリスクを防ぐことも考慮するべきです。
5.多様なメディアでの展開を意識する
オリジナルキャラクターは、さまざまなメディアやプラットフォームで活用されることを前提にデザインする必要があります。SNSのアイコンやウェブ広告、テレビCM、グッズなど、異なるフォーマットで使用される場合、それぞれのメディアに適応できるデザインやフォーマットが重要です。特に、小さな画面で表示されることを考慮し、縮小しても認識できるようなデザインが求められます。また、動きや表情のバリエーションも多様な展開に役立ちます。
6.キャラクターの継続性と柔軟性
キャラクターは短期的なキャンペーンだけでなく、長期的なブランド戦略として活用されることを見据えてデザインすることが大切です。そのため、時代の変化や市場のトレンドに応じてキャラクターを微調整できるよう、柔軟性を持たせる必要があります。キャラクターのデザインや性格が時代遅れになったり、ターゲット層に合わなくなった場合には、進化させたりリニューアルすることも選択肢の一つです。こうした柔軟性を持たせることで、キャラクターの寿命を延ばし、長期にわたって企業を支える存在に育てることができます。
7.感情的なつながりを作る工夫
キャラクターは、ユーザーとの感情的なつながりを強化するための重要なツールです。単なる見た目のデザインだけでなく、キャラクターに個性やストーリーを持たせることで、ユーザーが感情移入しやすくなります。ユーモアや温かさ、共感できる性格を持たせることで、ユーザーはキャラクターに親しみを感じ、企業やブランドとの結びつきが強まります。感情的なつながりが強いほど、キャラクターがブランドの象徴として機能しやすくなります。
まとめ
ここまでオリジナルキャラクターの例も含め紹介させていただきましたが、いかがでしょうか?
フーモアではオリジナルキャラクター制作は勿論、どのようなキャラクターにしたいかの企画部分から一緒に入らせていただくことも可能です。