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漫画制作の費用目安は?安く制作するコツとオススメの依頼先を紹介!


採用活動・商品PR・教育・社内報など、ビジネスの現場で漫画を活用する企業が急増しています。しかし「費用はどれくらい?」「どこに依頼すればいい?」といった疑問から導入をためらう声も少なくありません。 本記事では、漫画制作の費用相場やコストを抑えるコツ、依頼先選びのポイントまで、わかりやすく丁寧に解説します。まずは導入の第一歩を、一緒に整理していきましょう。
漫画制作を利用する機会は増え続けています。広告や採用活動、商品紹介など幅広い用途で高い効果が見込めますが、やはり気になるのは費用です。
本記事では、漫画制作の費用相場からコストを抑えるコツ、依頼先の選び方・おすすめまで詳しく解説します。
目次
漫画制作の費用目安
漫画制作の費用は、依頼内容や活用目的によって大きく異なります。
モノクロの4コマなどは低価格で納品も早く、フルカラーのストーリー漫画などは単価が高くなりがちです。
漫画制作の費用は制作時間に大きく左右され、ストーリーや構成の検討、打ち合わせ・すり合わせなどの工程も含まれます。つまり、長編で複雑になるほどコストは上がります。料金体系も4コマ1本あたり/1ページあたり/連載期間などさまざまです。
下記に代表的な制作パターン別の費用目安をまとめましたので、ご参考ください。
4コマ漫画1本あたりの費用目安:3,000〜50,000円
最も低価格で依頼しやすく、わかりやすい料金設定の形式です。
- SNSやオウンドメディアで人気の形式。気軽に読めて拡散性も高い。
- 1本ごとに独立したストーリーを描ける。費用が比較的安価なため、複数回投稿にもおすすめ。
- キャラクターデザインを流用すれば、シリーズ化でコストを抑えられる。
- モノクロ/一部カラー/フルカラー、二次利用の可否などで料金が大きく変動するため、事前確認が必要。
漫画1ページあたりの費用目安:30,000〜90,000円
低価格帯(30,000円前後)
- モノクロ制作で工数・費用を抑えられる。
- 商業用パンフレット等ではインパクト不足になりやすく、ブログやSNSの簡易利用向け。
中価格帯(40,000〜60,000円前後)
- カラー制作で工数・費用は増えるが、インパクトと見栄えが上がり販促広告にも十分。
- 週次など高頻度投稿では費用がかさみやすい。
- 工数が増えることにより、短い制作サイクルでは納期がタイトになる場合がある。
高価格帯(70,000〜100,000円以上)
- プロ漫画家に依頼でき、ネームバリューや“コラボ訴求”による高い拡散性も期待できる。
- 価格に見合ったハイクオリティが安定して担保される。
- 予算に余裕があるほど選べる作家の幅が広がり、ブランドに合う絵柄の最適化がしやすい。
- 企業広告・採用パンフレットなど、商用で通用する完成度。
- 一方でコスト高・制作期間は長めになりがちで、短い投稿間隔の運用には不向き。
ストーリーマンガ(10〜20ページ):数十万円〜数百万円
- 企業ブランディングや商品ストーリー、採用活動などで活用される本格的な形式。
- ページ数が多いため、企画・構成・シナリオ、キャラクターデザイン、作画といった各工程に時間を要し、総額が高くなりがち。
商品販促やPR、採用マンガなどブランディングに本格活用する場合は、ページ数に比例して企画・構成、シナリオライティング、複数キャラクターのデザインなどの工数が増え、費用も上振れしがちです。
また、高クオリティの実績を持つ制作会社に依頼すると、10ページで100万円前後になるケースも珍しくありません。
漫画制作の依頼先による費用目安と特徴の違い
制作会社に頼む場合
1ページあたりの相場は約30,000〜90,000円です。
この金額にシナリオ制作費が含まれる場合もあれば、別途費用となる場合もあります。制作会社ごとに費用の発生箇所や内訳が異なるため、何が含まれているか(シナリオ/構成/修正回数 など)を事前に確認したうえで進めましょう。
▼制作会社に依頼した場合の特徴
安定したクオリティや全体工数の削減を重視する場合は、制作会社への依頼がおすすめです。作家選定やシナリオ制作など、手間のかかる工程を一括で担ってくれる会社が多いです。また、漫画動画に特化した会社やSNS漫画に強い会社など得意領域はさまざまです。依頼前に公式サイトや制作実績を確認し、目的との適合や対応範囲をしっかり見極めてから進めましょう。
▼制作会社に依頼する方法
SNS・公式サイト・電話などから、制作会社へ直接依頼できます。個人の作家に比べて費用はやや高くなりがちですが、経験豊富な営業が確立したフローに沿って進行するため安心です。
料金や納期はもちろん、ストーリー構成やコマ割りなど細部まで提案してくれるので、認識の齟齬が生じにくい点もメリットです。
作家さんに直接頼む場合
1ページあたりの相場は8,000円〜です。
ただし、作家の著名度や実績によって大きく変動します。依頼前に、絵柄の相性やスケジュール、修正対応の範囲などを事前確認のうえ進めましょう。
▼作家さんに直接依頼した場合の特徴
著名な作家ほど単価は上がりますが、その分クオリティや信頼性も高まります。一方で、スケジュール確保が難しい点は留意が必要です。最低価格だけを見ると「直接依頼のほうが得」と思われがちですが、相場観や進行の勘所がないまま進めると、契約・著作権・修正対応・納期などでトラブル化になることもあります。間にプロの制作会社を挟むことで、条件整理や契約書面化、進行管理まで含めてリスクを未然に防げます。
▼作家さんに直接依頼する方法
SNSやサイトなどから、作家さんへ直接依頼することも可能です。制作会社に比べて費用を抑えやすい一方、料金設定・納期・ストーリーなどの条件を自ら設定し合意を取り付ける必要があり、手間がかかります。その過程で認識の齟齬が生じると、トラブルに発展する可能性があります。
漫画制作の費用が変動する主な要因
- ページ数・コマ数
ページが多いほど当然コストは上がります。制作会社によっては、ページ単価が下がるボリュームディスカウントを用意している場合もあります。 - モノクロ or カラー
カラーは作業量が増えるためモノクロの約1.5〜2倍が一般的。インパクトは強い一方で、工数増により費用も膨らみます。 - 担当漫画家
フリーランスや新人漫画家は低価格・短納期で対応しやすい反面、実績豊富な商業漫画家は高価格かつ他案件の都合で着手待ちが発生することも。「誰が描くか」で費用は大きく変動します。 - シナリオ作成の有無
ストーリーを自社で準備することで、シナリオ費用分のコストを削減できる制作会社もあります。制作会社に依頼する場合は、どこまで含まれるか事前確認が必要です。 - 商用利用・二次利用の範囲
二次利用の追加費用の有無は制作会社によって異なります。二次利用費が発生する場合でも、単発利用であれば総額を抑えられることがあります。利用媒体・期間・地域などの範囲を事前に整理し、その前提で見積もりを問い合わせましょう。
二次利用を活用し自社コンテンツ量アップ▼
漫画制作を依頼する時に必要な項目とオプション
漫画制作を外注する際は、以下の項目を事前に確定しておくことが大切です。予算を明確にし、制作会社との認識の齟齬を防ぎ、工程を円滑に進めて納品日程を確定するために不可欠です。
1.目的・用途の明確化(必須)
- 目的例:認知度拡大/集客/商品紹介 など
- 用途例:広告(Web・SNS・チラシ)、採用マンガ、LP、社内研修、マニュアル、パンフレット など
目的や用途によって、求められるクオリティやページ数、絵柄・ストーリー演出が大きく変わり、制作費にも直結します。目的を曖昧にしたまま依頼すると、「思ったほど効果が出ない」「不要なコストがかかった」といった失敗につながるため、まずは何のために・どこで使うのかを明確にしてから相談・見積もりに進みましょう。
2.構成・シナリオ(任意)
制作会社によってシナリオの有無で制作費が変動するため、依頼先の料金体系は事前確認が必須です。漫画はシナリオが要となるため、自社での用意が難しい場合は制作会社に依頼し、伝えたい要素の整理までサポートしてもらいましょう。
3.作画スタイル(任意)
ギャグ/シリアス/ビジネス調など、読者層に合った絵柄を事前に定義しましょう。ターゲットとかみ合わない絵柄は訴求力を下げます。
「かわいい系」「リアル調」「ビジネス風」などの希望テイストに加え、デフォルメの度合い・色(モノクロ/カラー)・背景量・線の太さといった条件も共有すると、制作会社が適切な漫画家をアサインしやすく、仕上がりのブレを防げます。
もしわからない場合は、制作会社に自社のターゲット層を伝え提案してもらうとイメージがつきやすくなります。
ターゲット別の絵柄参考はこちらから
4.オプション例(任意)
- レイヤー分け
- 動画化
- 多言語翻訳
- 二次利用(Web広告やパンフレットへの再利用、修正)
オプションは、活用範囲を広げられる一方でコストと納期に影響します。後から「動画化したい」「レイヤーを分けて素材ごとに使いたい」と追加すると、スケジュール遅延や費用増のリスクが高まるため、最初に利用媒体・期間・地域・改変可否まで含めて範囲を整理し、見積・契約に反映させましょう。これにより不要なコストを避け、後々のトラブルも防げます。
費用を下げるうえで絶対に避けたいのは、必要工程まで削ってしまうことです。必須の工数を省けば見積は下がりますが、品質が想定に届かず、結果として期待した成果も得られません。コストダウンは品質とのバランスを見極めて進めるのが鉄則です。以下では、クオリティを担保しつつ予算を抑える現実的なコツをご紹介します。
漫画制作の流れについては下記のページにて詳しく解説していますので、是非ご参考にしてください。
漫画を安く制作するコツ
「できるだけ安く、でも効果的な漫画を作りたい」と考える方も多いでしょう。費用を抑えるポイントを紹介します。
1.モノクロを基本に、用途でカラーと使い分ける
モノクロ漫画はカラー漫画よりもコストを抑えられます。すべての漫画をモノクロにするのではなく、使用場面でカラーとモノクロを使い分けて依頼することで漫画制作全体の費用を安くできます。
2.ページ数を絞る
長編よりも、4コマ漫画や1〜2ページの短編で十分な効果が得られる場合があります。SNSやメルマガは通勤・通学などのスキマ時間に読まれることが多く、長編は途中離脱のリスクが高めです。せっかく費用をかけても最後まで読まれなければ効果が薄れるため、用途に応じてページ数を絞ることは、コストを抑えつつ成果を出すうえで非常に重要です。
3.フリーランスに依頼する
制作会社に比べてコストは抑えやすい一方、品質・納期・クォリティチェックなど発注側が管理する範囲が広がります。依頼から納品、その後の公開・運用までを見据え、逆算したスケジュールを組み立てましょう。
また、フリーランスに関わらず、微細な要件まで必ず明文化しましょう。「これくらいは言わなくてもやってくれるだろう」は通用せず、「指示がないので未対応」となるのが通常です。そのやり取りや修正には追加の時間・費用が発生します。
一方で、経験豊富なフリーランスであれば自前の契約書や制作フローを整えていることもあります。社内で準備が難しい場合は、契約書・権利範囲・修正回数・検収基準などを事前に確認・取り交わし、トラブルを回避しましょう。
4.パッケージ料金を活用する
制作会社によっては「4ページで◯万円」などのパッケージプランが用意されており、通常の見積もりよりやや割安になる場合があります。ただし、そのままでは細かな指定や追加要件に対応しづらいため、オプション可否や追加費用の有無を事前に確認しておきましょう。
また、見かけのお得感に惑わされないことも大切です。たとえば最適が6ページ(18万円)なのに、「8ページ(20万円)の方が得」に見えるからと拡張すると、不要な2ページに2万円を投下することになり、費用対効果は悪化します。まずは必要ページ数を精査し、その上でパッケージを選ぶか、カスタム見積もりを検討するのが賢明です。
5.自社(自分)で制作する
コストは最大限に削減できますが、相応の制作スキルと時間が必要です。社内に漫画制作の経験者や意欲のある従業員がいれば進めやすく、成功体験を積めば次回以降のコストも大幅に下げられます。継続的に制作ニーズが見込める場合は、専任人材の採用・育成も将来的なコスト最適化に有効です。
なお、品質・スケジュール管理や権利処理(フォント/素材/二次利用など)は自社の責任となるため、体制を整えたうえで取り組みましょう。
多くの企業が漫画を活用する理由は、あくまで目的を達成するためです。コストを抑えることも重要ですが、最優先すべきは成果の最大化ではないでしょうか。
「費用は削減できたが成果が伴わなかった」よりも、「予算はギリギリでも期待した成果を十分に達成できた」ほうが、企業としてははるかに価値があります。漫画で効果を出すための具体的なコツは、下記の記事で詳しく解説しています。ぜひご参照ください。
漫画制作でお勧めの依頼先

漫画制作を依頼できる先は大きく分けて3種類あります。
1.漫画制作会社
▼特徴
- 経験豊富な編集者・漫画家が在籍し、安定した品質を提供。
- シナリオ/作画/デザイン/印刷/Web公開用データまで、ワンストップで対応可能。
- 整備された制作フローにより、進行管理の負担を大幅に軽減。
▼メリット
- 社内にノウハウがなくても安心して任せられる。
- 制作会社主導で進行管理が徹底され、スケジュールを守りやすい。
- 進行中のトラブルにも制作会社が一次対応し、代替案の提示やリソース再手配まで行ってくれる。
▼デメリット
- フリーランスに比べるとコストは高め
▼向いているケース
- 初めて漫画制作に取り組む企業
- 品質・納期を最優先で進めたい場合
- BtoB向け資料や大規模キャンペーンなど、絶対に失敗できない案件
2.フリーランスの漫画家
▼特徴
- 個人での活動が中心のため、制作会社より費用を抑えやすい傾向がある。
- SNSやクラウドソーシング(ココナラ/ランサーズ/Skeb など)で直接探して依頼できる。
- 作風が明確なため、自社ブランドに合うタッチをダイレクトに選定しやすい。
▼メリット
- コストを抑えやすい。
- 特定の作家と長期的に組むことで、表現のブレが減り世界観を統一できる。
▼デメリット
- 納期・修正回数が契約内容に大きく依存する。
- 企画やシナリオを依頼側が用意しないと進行が止まる。
▼向いているケース
- まずは低予算で試験導入したい場合
- 漫画制作のノウハウが社内にある
- 作風(タッチ)が成果に直結するコンテンツ(例:SNS広告、キャラクターマーケティング など)
- 小規模なPRや社内向け資料(社内報、マニュアル、研修用コンテンツ など)
広告代理店・デザイン会社
▼特徴
- 漫画単体ではなく、広告全体の戦略に組み込む提案が得意。
- LP制作・SNS広告運用・動画広告 など、他施策と組み合わせた一貫プランを構築できる。
- 実制作は提携の制作会社やフリーランスに外注するケースが多く、代理店側が進行・品質管理を担う。
▼メリット
- マーケ視点で効果最大化を設計できる。
- 「作る」だけでなく「どう使うか」まで伴走。
▼デメリット
- 中間マージンが発生するためコストは高くなりがち
- 漫画自体の品質は制作会社やフリーランスに発注
▼向いているケース
- 予算に余裕があり、全体の広告戦略と合わせて導入したい場合
- マンガ広告を「単発」ではなく「マーケティング施策の一部」として位置づけたい場合
おすすめの依頼先
実績豊富な漫画制作会社に相談するのがおすすめです。広告・採用など目的に応じた提案を受けられ、納品後の活用方法までサポートがあるため、結果としてコストパフォーマンスが高くなります。
- コスト重視なら → フリーランス
- 品質・進行管理重視なら → 漫画制作会社
- 広告戦略重視なら → 広告代理店・デザイン会社
FAQ
漫画制作の費用目安は?
内容や目的によって大きく異なります。たとえばモノクロ4コマであれば1本3,000~50,000円程度と比較的安価に制作可能です。一方で、フルカラーの1ページ漫画は30,000~90,000円、10~20ページのストーリーマンガになると数十万~数百万円になるケースもあります。費用は、構成・シナリオ・キャラ設計などの工数に比例して上がるため、活用目的や必要なクオリティに応じて選ぶことが重要です。
漫画を安く制作するコツは?
漫画制作のコストを抑えるには、モノクロとカラーを用途で使い分けたり、必要最低限のページ数に絞ることがおすすめです。また、制作会社より費用が安いフリーランスに依頼する手段もありますが、契約や品質管理には注意が必要です。さらに、パッケージプランを活用すれば単価が下がる場合もあります。社内にスキルがあれば自社制作も可能ですが、体制整備が前提です。安さだけでなく目的達成に資する手法を選ぶことが重要です。
おすすめの依頼先は?
漫画制作を検討する際は、目的に応じて依頼先を選ぶのが成功の鍵です。コストを最優先するならフリーランスが適していますが、進行管理や品質を重視する場合は、実績豊富な漫画制作会社への依頼が安心です。さらに、制作物を広告戦略に組み込みたい場合は、広告代理店やデザイン会社が全体設計まで支援してくれます。納品後の活用も含めて相談できる制作会社は、結果として高い費用対効果が期待できます。