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イラスト制作で広告効果の改善!活用事例もご紹介


近年、広告や広報でイラストを見かける機会が急増しています。実写やCGでは表現しきれない「感情」や「親しみ」を伝えられる点が、イラストの大きな強みです。本記事では、イラストが広告でどのような効果を発揮するのか、事例や注意点を交えてご紹介します。
イラストを活用した広告物が最近増えてきたなと感じませんか?それはWEB広告、電車内、街中の至る所で見られますが、その効果はどうなのでしょう。ズバリ、「適した使い方」をすれば効果となって表れやすいと言えるでしょう。事例や、メリットなどを挙げながらご紹介していきます。
イラストの効果
広告になぜイラストを活用するのか。その理由を挙げていきます。
- 抽象的なイメージを明確に伝えることができる
- 特徴がより強調されて表すことができる
- 直観的に理解しやすい
- 言語の壁を感じさせにくい
- インパクトを残すことができる
イラストの表現の幅が広いため、まずは目的を定めることが重要になります。ただイラストで表現するのではなく、”イラストだから”表現が可能になるという意識で考えてみると、良いかもしれません。
イラストは、静止画であるにもかかわらず、「感情」や「空気感」を伴ってメッセージを伝えることができます。特に商品やサービスに対する「共感」や「親しみ」を得る上では、実写やCGでは表現しきれない柔らかさや温度感が重要な要素になります。
さらに、SNS時代の今、「シェアされやすいビジュアルであること」も効果を高める要因です。印象に残るビジュアルは、二次拡散による波及効果にもつながります。
イラストのタッチ

ターゲットによって、合うタッチ合わないタッチがあります。
例えば、20代女性がターゲットの化粧品で、絵のタッチが劇画調の戦国風だと合わなそうですよね。
好みの問題もありますが、適したタッチで制作することで、商品のブランディングや、認知効果に繋がりやすいです。
また、イラストのタッチは「商品単体」だけでなく、「企業やブランド全体の世界観」にも大きく関わります。例えば、金融機関や医療系など信頼感・安心感が重視される業種では、過度にポップなタッチよりも落ち着いた線画や淡い配色の方が適しているケースもあります。一方で、エンタメや飲食、小売業などでは、思い切ってキャッチーなタッチを採用することで「印象に残るビジュアル」として機能します。
絵柄 | 特徴 |
企業向け | キャラクターの頭身が高めで、シャープかつ繊細な描写が特徴 |
女性向け | 柔らかいタッチと繊細な描線が多く、華やかで美しい色彩が特徴 |
男性向け | 力強い線と写実的な描線が特徴 |
家族向け | 優しく温かみのある柔らかい絵柄で明るい色彩が特徴 |
若者向け | シャープで繊細な描写が特徴 |
中高年向け | 落ち着いた色調と写実的な描写が特徴 |
イラストの活用事例
イラストの活用方法は、PR・プロモーション・広報・ブランディングなど多岐にわたります。イラストそのものに注目を集めることも、商品の補足説明として活用することもでき、そのイラストにどのような効果を期待しているのかで制作するクオリティもボリュームも変わってきます。
たとえば、以下のようなケースが実際の活用事例として挙げられます。
コラムの挿絵
コラム記事に挿入されるイラストは、読者の関心を引きつけ、内容の理解を助ける役割を果たします。文章だけでは伝わりにくい概念や感情を視覚的に表現することで、読者の共感を得やすくなります。また、SNSでのシェアや拡散を促進する効果も期待できます。
社員の鼎談イラスト
社員同士の対談や座談会の様子を描いたイラストは、企業の雰囲気や文化を視覚的に伝える手段として有効です。実際の写真よりも柔らかく、親しみやすい印象を与えることができ、社内報や採用パンフレット、ウェブサイトのコンテンツとして活用されています。
取扱説明書の補足イラスト
製品やサービスの使用方法を説明する際、補足イラストはユーザーの理解を深める重要な要素です。特に複雑な操作や手順を視覚的に示すことで、誤操作の防止や顧客満足度の向上につながります。テクニカルイラストやピクトグラムなど、目的に応じたスタイルの選定が求められます。
企業イメージキャラクターイラスト
企業のイメージキャラクターは、ブランドの認知度向上や親しみやすさの演出に寄与します。マスコットとして広告や販促物、SNSなど多岐にわたる媒体で活用され、企業の顔としての役割を果たします。ターゲット層やブランドイメージに合わせたデザインが重要です。
イラスト制作の費用
イラスト制作の費用は、依頼内容や使用目的、イラストの複雑さ、依頼先によって大きく異なりますが、以下に一般的な1枚あたり費用相場を示します。依頼先によっては、ディレクションや進行管理が含まれる場合もあります。
駆け出しフリーランス | 3,000円~10,000円 |
プロ | 10,000円~100,000円程度 |
イラスト制作会社 | 20,000円~ |
イラスト制作の流れ
イラスト制作の一般的な流れは以下の通りです。
- お問い合わせ・ヒアリング:イラストの使用目的や希望するタッチ、納期などを制作会社やイラストレーターに伝えます。
- お見積もり・契約:ヒアリング内容をもとに、費用や納期の見積もりが提示されます。内容に納得した上で契約を結びます。
- ラフ案の作成・確認:イラストの構図や配色などのラフ案が提出されます。必要に応じて修正を依頼します。
- 本制作:ラフ案をもとに、線画や着色などの本制作が行われます。
- 納品・最終確認:完成したイラストが納品されます。最終確認を行い、問題がなければ納品完了となります。
制作の過程で修正が発生する場合、追加費用がかかることがありますので、事前に修正回数や範囲について確認しておくことが重要です。
イラストで効果が出ない?
過去イラストを広告に使ったけど効果が出なかったというケースは下記の理由が考えられます。
- ブランドイメージやターゲットにマッチしていない
- 情報量が足りていない
- 広告デザインや導線に合っていない
直感的に情報を伝えることが可能ですが、細かい仕組みや効果などはイラストだけでは伝えきれない可能性もあります。視認性が高いため、興味喚起に繋げ、認知を拡大させたい場合に向いているクリエイティブです。
そのため、広告におけるイラスト活用では、「どの段階の心理に訴えかけたいのか(認知・理解・行動)」を明確にし、それに適した配置を検討することが重要です。たとえば、認知獲得を目的としたファーストビューには「インパクト重視のイラスト」、検討フェーズには「漫画形式で流れを追えるストーリー性のあるクリエイティブ」など、段階ごとに表現手法を変えることで、より効果的な導線設計が可能となります。
キービジュアルはイラスト、細かな説明は漫画、わけて活用すると、役目が整理されて効果に繋がりやすくなります。
バナーにイラストを活用したが、遷移先には漫画もイラストもないなど、導線に問題がある場合もありますので、クリエイティブ以外の設計も見直す必要があるかもしれません。
まとめ
広告にイラストを活用する際のポイントをご紹介いたしました。最近SNSやWEB広告で目にする機会が増えてきておりますが、伝えたい内容、目的に合わせて漫画家、イラストレーターに依頼することが重要です。
「イラストを使う=キャッチーな広告になる」だけではなく、その先にある設計や戦略と一貫性を持たせることで、初めて費用対効果の高い施策となります。ターゲットと目的に合わせたイラストの選定・配置・訴求ポイントの明確化が、広告の成否を大きく左右します。
弊社では、数多くの実績やヒアリングさせていただいた情報をもとに、最適なご提案をさせていただくことが可能ですので、制作に悩まれている方は、是非お気軽にお問い合わせください。
FAQ
イラストはどのように活用できる?
イラストは視覚で情報を補強し、訴求力を高める万能ツールです。コラム挿絵で内容理解を促し、社員鼎談イラストで企業文化をやわらかく伝えます。取扱説明書の補足図解は手順を直感的に示し誤操作を防止。企業キャラクターはマスコットとして広告やSNSで繰り返し露出し、認知と親近感を強化します。
イラストで効果が出ない原因は?
イラストだけで成果が出ないのは、ターゲットやブランドイメージとマッチせず、伝えたい情報量や導線設計が不足しているためです。認知フェーズではインパクト重視のキービジュアル、検討フェーズでは漫画や図解でストーリーや詳細を補完するなど、心理段階に応じて表現手法と配置を最適化しましょう。
イラストのタッチの選び方は?
イラストのタッチは、ターゲット層とブランドの世界観に合わせて選ぶことが重要です。例えば20代女性向けなら華やかで繊細な線画や淡いパステル配色が適し、劇画調や厚塗りはミスマッチになります。金融・医療系では信頼感を重視し、シャープな線画や落ち着いた色調が好まれます。飲食・エンタメ業界ではキャッチーでポップなタッチが強い印象を残せます。頭身や線の太さ、配色のトーンを業種・年齢・性別に合わせて調整しましょう。