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研修資料を「わかりやすい!」と思わせる方法とは?漫画挿入がカギ!
研修資料は「正しい情報」を載せるだけでは、受講者に伝わりません。文章量が多い、抽象的でイメージしづらい、実務とのつながりが見えない――こうした課題によって、「読まれない」「理解されない」資料になってしまうケースは少なくありません。そこで注目されているのが、漫画やイラストを活用した“視覚的に伝える”設計です。本記事では、受講者に「わかりやすい!」と思ってもらえる研修資料の作り方を、漫画制作会社の視点から具体的に解説します。
企業研修において、「内容は良いのに伝わらない」という悩みは非常に多く見られます。特に文章中心の研修資料は、受講者にとって負担が大きく、内容理解や定着につながりにくいのが実情です。
では、どうすれば「わかりやすい!」と感じてもらえる研修資料を作れるのでしょうか?
その答えの一つが、漫画の活用です。
本記事では、漫画制作会社の視点から、研修資料を劇的にわかりやすくする方法を解説します。
目次
研修資料を「わかりやすい!」と思わせる基本設計
1.受講者の理解度に合わせる
受講者の理解度によって研修内容は大きく変わります。例えば車の免許についての知識を理解度を0~100で表すとこのようになります。
- 理解度0=全く知らない(車の免許を持っていない)
- 理解度50=部分的に理解している(車の免許を取得中)
- 理解度80=理解している(車の免許を持っている)
- 理解度100=理解している(教官や警察、弁護士など)
理解度0の受講者にいきなり法律の難問を解説しても伝わることは難しいです。
それぞれの理解度に合わせて、受講者の視点でテーマや内容を決定していくことが最も重要です。
2.重要なポイント解説に絞る
情報を削って重要なポイントだけを残しましょう。
あれこれと文章で説明されても、ほとんど伝わっていないことが多いのです。可能な限り最低限の情報だけにまとめ、理解度に合わせて重要なポイントを優先的に解説しましょう。
また、文字装飾や強調部分にも同じことが言えます。あちこち装飾し過ぎると、どこが重要なポイントか分からなくなるので、目立たせたい部分に優先順位をつけて最低限で強調しましょう。
3.具体的なシーンを描く
「こういう場面でこう使う」という実務イメージを明確にすることで、納得感が高まります。
自動車教習という重要な研修でも具体的なシーンを描くことを重要視しています。
現場の状況をしっかりと把握して「このような場面のどきはどうすればいい?」と問いかけてから答えに導くことで、疑似体験による記憶の定着率向上を狙っているのです。
4 視覚的に伝える
人は文字よりも視覚情報のほうが早く理解できます。
免許を取得した人であれば、教習で使用される本には車や自転車、人や障害物がイラストで挿入されているのを見たことがあると思います。
漫画やイラストを挿入することには多くのメリットがあり、例えば
- イメージを明確に伝えるためには文字よりも画像が適しており、情報の乖離を防げる
- 文字で説明しても伝わりづらいシーンでも、漫画やイラストであれば省スペースで確実に伝えられる
- テキストよりも画像のほうが記憶への定着率が高く、思い出しやすい
ここまでが基本設計です。このあとはわかりやすい研修資料の作成手順の解説になります。
わかりやすい研修資料の作成手順
1.受講者のペルソナを設定する
受講者の理解度レベルや年齢、現場での役割などが明確でないと最適な研修資料は作成できません。
受講者のペルソナを作成する時は、訴求したい層に合わせた内容で制作しましょう。
- 未経験かどうか
- 理解度はどれくらいか
- 現場での役割
ポイント
- 受講者のペルソナが曖昧だと、研修資料が定まらない、1人以上の具体的な人物を想定する
2.テーマを明確にする
研修資料をわかりやすくするためには、テーマを明確にすることが不可欠です。
テーマが曖昧なまま作り始めると、情報が増えすぎてしまい、結果的に「何を伝えたいのか分からない資料」になります。テーマ設定では、「研修後に受講者がどうなっていれば成功か」を基準に考えましょう。
- クレーム対応ができるようになる
- 基本的な営業トークを再現できる
- 安全確認の手順を理解し実践できる
このように、行動ベースで設定することが重要です。また、テーマは広げすぎず、1つに絞ることがポイントです。
- NG:「営業力を身につける」→ 抽象的で範囲が広すぎる
- OK:「初回訪問で使う営業トークを習得する」→ 具体的で資料設計しやすい
ポイント
- テーマは「できるようになること」で考える
- 抽象的な表現は避ける
- 1研修1テーマに絞る(テーマが具体的になるほど伝わりやすくなります)
3.目次(構成)を作る
情報を整理したら、次に行うのが目次(構成)の作成です。
ここは研修資料全体の「設計図」にあたる工程で、基本は理解の流れに沿って並べることです。
全体像を把握せずにいきなり資料を作り始めると、内容が行き当たりばったりになり、結果的にわかりにくい資料になります。
- 結論(何をしてほしいか)
- 理由(なぜしてほしいか)
- NG例(よくある失敗=してほしくないこと)
- OK例(理想の行動=してほしいこと)
- 理解度向上(ストーリー仕立てで理解)
- まとめ(再確認)
この順番にすることで、「結論から理解 → 理由に納得 → 成功失敗の比較 → 疑似体験 → 記憶定着」という自然な学習導線を作ることができます。
例えば、クレーム対応研修なら:
- 結論:まず謝罪する
- 理由:お互いの感情を落ち着かせるため
- NG例:言い訳する
- OK例:謝罪+共感
- 漫画:実際の会話シーン
- まとめ:対応の流れを再確認
流れがあることで、記憶に残りやすくなります。
ポイント
- いきなり作り始めない
- 理解の順番で並べる
- 「結論 → 理由 → 具体例 → 体験」の流れにする
4.伝えたいことを1つに絞る
わかりやすい研修資料を作るうえで最も重要なのが、「伝えたいことを1つに絞る」ことです。
多くの資料がわかりにくくなる原因は、「あれもこれも伝えたい」と情報を詰め込みすぎることにあります。
しかし受講者は、一度に多くの情報を処理できません。
そのため、1つのスライドで伝えるメッセージは1つに限定する必要があります。
- NG:レーム対応の流れ、言葉遣い、マナー → 情報が多すぎて何も残らない
- OK:最初に謝罪を入れる →行動が明確で覚えやすい
このように、「何をさせたいのか」を1つに絞ることで、受講者は迷わず理解し、行動に移しやすくなります。また、複数の内容を伝えたい場合は、スライドを分けて対応します。1スライド1メッセージが基本です。
ポイント
- 1つのスライドに1つの結論
- 「これだけ覚えてほしい」を決める
- 情報を削る勇気を持つ
5. 内容を肉付けする
構成ができたら、次に行うのが内容の肉付けです。
ここでは、目次に沿って具体的な説明や例を加え、「読めば行動できる状態」に仕上げていきます。
ただし、ここでやりがちなのが「文章を増やしすぎること」です。
- NG:丁寧に対応しましょう、相手の立場で考えましょう
- OK:「申し訳ありません」と最初に伝える、相手の話を最後まで遮らずに聞く
このように、セリフ・動き・順番まで落とし込むことで、理解度が一気に上がります。
ポイント
- 「何をするか」を明確にする
- 「どの順番でやるか」を示す
- 「どう言うか(セリフ)」まで書く
実際に表情や行動のタイミングなどは漫画やイラストで解説するとより伝わりやすくなります。
6.画像・漫画を挿入する
内容を作り込んだら、次に行うのが画像・漫画の挿入です。
ここが、アイキャッチや挿入画像は研修資料の「わかりやすさ」を決定づけるポイントです。
どれだけ文章が良くても、視覚情報がない資料は理解しづらく、記憶にも残りにくいです。
まず前提として、画像を適当に入れるだけでは成功しません。文章でわかりづらい、詳細を伝えづらい、画像の方が比較しやすい、のように意味のあるものでなければなりません。
研修資料に漫画を入れるメリット
研修資料に漫画を入れるメリット
文章では伝わりづらい情報、事例なども会話や感情、物語を通して細かい部分まで伝えられます。
左右で比較するような場合に強い
文章でBiforeとAfter、NGとOKなど、2つのシーンを比較するとなると非常に難しいですが、画像であれば2コマで単純明快に比較できます。
興味を引くことができる
文字を読むことに疲れていても、漫画やイラストであれば興味関心を惹きやすく、集中が切れそうな午後の研修でも十分にアイキャッチできる。
情報伝達力に優れている
文字だけでは伝わりにくい情報を、イラストやストーリーを用いることで「わかりやすく」伝えることができます。視覚的に入ってくる情報は文字を読んだ時の約2倍の情報伝達力があるとされています。
疑似体験ができる
サービスを主人公が代わりに体験することで、受講者に疑似体験してもらうことができます。
受講者に近いペルソナを主人公にすれば、実際にサービスを利用した前後のイメージが湧きやすくなることでしょう。
特に研修では、営業トーク 、接客対応 クレーム対応など、「人の動き・会話」が重要なテーマが多いため、漫画との相性が非常に高いです。
ポイント
- 画像は「装飾」ではなく「説明」として使う
- 理解の流れに沿って配置する
- 漫画で疑似体験させる
7.装飾(視覚設計)を整える
画像や漫画を挿入したら、最後に行うのが装飾(視覚設計)の調整です。
ここでは、資料全体の「見やすさ」と「読みやすさ」を整えます。研修資料において、デザインは単なる見た目ではなく、緩急をつけた強調ポイントです。
8.装飾(視覚設計)を整える
画像や漫画を挿入したら、最後に行うのが装飾(視覚設計)の調整です。ここでは、資料全体の「見やすさ」と「読みやすさ」を整えます。
研修資料において、デザインは単なる見た目ではなく、緩急をつけた強調ポイントです。
NG(装飾なし)
- 文字が詰まっている
- 強調がない
- どこが重要か分からない
OK(視覚設計あり)
- 強調は絞る(やりすぎない)
- 色は役割で使い分ける
- 余白をしっかり取る
- 情報をグルーピングする
よくある失敗
- 色を使いすぎる
- フォントサイズや行間がバラバラ
- 空白がない
- 強調が多すぎて逆に分かりにくい
ポイント
- 装飾=理解を助けるための設計
- 強調・色・余白のバランスを意識
- 「見れば分かる」を目指す
フィードバックをもらう
研修資料が完成したら、必ず行うべきなのがフィードバックの収集です。
ここを省略すると、作り手目線のままになり、伝わらない資料のまま完成してしまいます。
重要なのは、「実際に使う人」に見てもらうことです。
- 受講者(新人・現場スタッフ)
- 現場の責任者
- 教育担当者
第三者視点を入れることで、ズレに気づけて修正しやすく、どの様に修正すれば分かりやすくなるのかまで聞けます。
よくある改善ポイント
- 専門用語が多すぎる → 言い換える
- 説明が長い → 削る
- 分かりにくい → 漫画や図を追加する
- 必ず第三者に見てもらう
- 理解だけではなく、行動できるかで判断
- フィードバックを元に修正する
なぜ研修資料は「わかりにくい」と感じられるのか?
まずは課題の整理です。多くの研修資料には以下のような問題があります。
文章量が多く、読む気が起きない。
スライドや資料に情報を詰め込みすぎると、受講者は「読むだけで疲れる」状態になります。特に研修中は集中力が限られているため、長文はそれだけで離脱の原因になります。
抽象的でイメージしづらい
「丁寧に対応する」「意識を高める」など、抽象的な表現が多いと、受講者ごとに解釈がバラバラになります。
実務とのつながりが見えない
理論やルールだけを説明しても、現場でどう使うのかが分からなければ意味がありません。
受講者は常に「で、どう使うの?」と考えています。
印象に残らず、すぐ忘れてしまう
テキスト中心の資料は記憶に残りにくく、研修後すぐに忘れられてしまいます。
特にストーリー性や視覚情報がない場合、定着率は大きく下がります。つまり、「正しい情報」ではあるものの、伝わる設計になっていないのです。
解決の方向性
- 情報を削る
- 具体化する
- 実務に落とす
- 視覚化する(漫画・図解)
漫画挿入がカギになる理由
研修資料がわかりやすくなるかどうかは、「どれだけ具体的に伝えられるか」で決まります。
漫画は文章では伝えきれない会話や感情、行動の流れを一度に表現できるため、受講者は内容を“読む”のではなく体験する感覚で理解できます。
その結果、抽象的な説明でも実務のイメージに変換されやすくなり、記憶にも残りやすくなります。
さらに、漫画は心理的なハードルを下げる効果があり、最後まで読まれやすくなる点も大きなメリットです。
理解しやすく、記憶に残り、行動に移しやすいという一連の流れを自然に作れるため、研修資料において漫画の挿入が重要な役割を担います。
漫画で従業員のリスク研修「リスコミ」

FAQ
研修資料を「わかりやすい!」と思わせる基本設計は?
受講者の理解度に合わせて内容を設計することが重要です。そのうえで、情報を詰め込みすぎず、重要ポイントに絞って整理しましょう。また、「実際の現場ではどう使うのか」といった具体的なシーンを示すことで、理解と記憶に残りやすくなります。さらに、イラストや漫画など視覚情報を活用することで、文章だけでは伝わりづらい内容も直感的に理解しやすくなり、情報のズレや理解不足を防ぎやすくなります。
研修資料に漫画を入れるメリットは?
研修資料に漫画を入れることで、文章だけでは伝わりづらい情報や実務シーンを、会話や感情を通して直感的に理解しやすくなります。特に「NGとOKの比較」や「接客・営業・クレーム対応」など、人の動きや会話が重要なテーマと相性が良く、疑似体験によって記憶にも残りやすくなります。また、視覚的に興味を引きやすいため、集中力が落ちやすい場面でも注目を集めやすい点が大きなメリットです。重要なのは、画像を装飾ではなく「説明」として使い、理解の流れに沿って配置することです。
漫画挿入がカギになる理由は?
文章だけでは伝えづらい会話・感情・行動の流れを、視覚的かつ直感的に表現できるためです。受講者は内容を「読む」のではなく、疑似体験として理解しやすくなり、抽象的な説明も実務イメージへ落とし込みやすくなります。また、漫画は心理的ハードルを下げ、最後まで読まれやすい点も大きな強みです。その結果、理解・記憶・行動につながりやすい研修資料を作ることができます。