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大学パンフレットに漫画を使うメリットとは?デザインの工夫や成功事例も紹介!

大学パンフレットに漫画を使うメリットとは?デザインの工夫や成功事例も紹介!
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大学パンフレットに漫画が採用されているのを目にしたことはありませんか? 近年、受験生やその保護者に向けて、大学の魅力を効果的に伝える手段として、「漫画を取り入れたパンフレット」が注目を集めています。 この記事では、大学パンフレットに漫画を採用する意義や役割、デザイン面での力を実例を交えながら解説します。漫画を使うことで、なぜ大学の魅力を更に分かりやすく、印象的に伝えられるのか。その理由をご紹介します。

大学パンフレットに漫画が採用されているのを目にしたことはありませんか?
近年、受験生やその保護者に向けて大学の魅力を効果的に伝える手段として、「漫画を取り入れたパンフレット」が注目を集めています。

こうした取り組みが広がる背景には、漫画という表現形式のもつ“情報の伝わりやすさ”と“親しみやすさ”が挙げられます。
フーモアでは、長年にわたり大学や企業の広報支援として漫画コンテンツの制作に携わってきましたが、漫画は複雑なメッセージでも短時間で直感的に伝えることができる手法として非常に有効だと感じています。

広告・広報への応用効果や導入事例については、以下の記事で詳しく解説しています。ご興味のある方はぜひご覧ください。

なぜ大学パンフレットに漫画を使うのか?

大学パンフレットに漫画を取り入れることには、単なる“目新しさ”以上の、明確なメリットがあります。
受験生や保護者に対し、大学の魅力を直感的かつ効果的に伝える手段として、漫画は多くの大学で注目されています。以下に、特に効果的とされる理由を整理します。

1.ストーリーによる疑似体験で記憶に残る

漫画はストーリーを通して、読者に“擬似的な体験”を提供します。
大学生活や授業風景を漫画で描くことで、受験生は自分がその場にいるかのような感覚を得やすく、記憶にも残りやすくなります。

2.アイキャッチと興味喚起の両立

漫画は視覚的に目を引きやすく、パンフレットを“手に取ってもらう”きっかけを生みます。
ストーリー性を持たせることで、「続きが気になる」という感情も喚起でき、情報への接触時間を自然に延ばすことができます。

3.複雑な情報をわかりやすく伝える

カリキュラム内容や教育方針といった抽象的な情報も、漫画であれば会話やシーンを通じて視覚的に伝えられます。
たとえば「AI工学科ではどんな授業があるのか」を、学生と教授の対話形式で描けば、専門的な内容も理解しやすくなります。

4.キャラクターによる共感と感情移入

登場人物に感情移入することで、読者は大学の理念や魅力に自然と共感しやすくなります。
「この大学なら自分もやっていけそう」と思ってもらうきっかけになるのは、キャラクターが持つ“共通点”や“リアリティ”です。

5.多様なキャラクター設計で幅広い読者に対応

理系が苦手な女子生徒、地方出身の男子生徒、将来に不安を抱える高校生など、幅広い受験生に寄り添うキャラクター設計が可能です。「この子の気持ち、わかる」と思わせることで、大学への親近感が自然と高まります。

6.難解な情報を分かりやすく伝えられる

学部のカリキュラム内容や、大学の教育方針といった情報は、文章だけでは難解に見えてしまうこともあります。漫画ではキャラクターの会話やシーンを通じて、自然に情報を伝えることができます。たとえば「AI工学科でどんなことを学べるか」を、学生と教授の対話形式で描けば、読者もスムーズに理解できます。

7.SNSやWebとの親和性が高い

漫画は紙媒体だけでなく、Instagramや大学公式サイトとも相性が良く、二次活用にも向いています。
パンフレットに掲載した漫画の一部をSNSで連載し、資料請求特典として全編を届けるといった施策も効果的です。

8.教育現場でも紹介されやすい

進路指導の現場では、「漫画形式のほうが生徒に勧めやすい」という利点があります。実際に職員室や進路室で回覧・活用されることもあります。
先生側にとっても、生徒との会話のきっかけになりやすいというメリットもあります。

漫画は単なる“娯楽”にとどまらず、コミュニケーションツールとしての力を持つ表現手法です。
パンフレットに漫画を取り入れることで、伝わり方の質を一段階引き上げ、大学の魅力を確実に届けることが期待できます。

デザインの工夫:漫画とビジュアルの融合

大学パンフレットに漫画を取り入れる際、効果を最大限に引き出すにはただ載せるだけでは不十分です。
漫画はパンフレット全体のデザインと連動させて初めて、情報伝達力・興味喚起・印象定着といった効果を発揮します。

1.視線誘導を自然に設計できる

漫画はコマ割りによって読者の視線をコントロールしやすい表現媒体です。
デザイン全体と連携したレイアウトにすることで、「どこから読めばよいか」が直感的に伝わり、読み手のストレスを軽減します。
文章や写真だけでは実現しにくい、“視線の設計”が可能になります。

2.ページ全体にストーリー性を持たせ、読了率を高める

漫画を構成軸に据えると、パンフレット全体がストーリーとして展開できます。
たとえば「章仕立て」にすることで、「続きが気になる」という心理が働き、読了率を高めることができます。
これは情報の“受け取りやすさ”にもつながります。

3.カラー設計や写真とのコントラストで情報を整理

漫画をあえてモノトーンにして他要素と差別化する、またはカラー表現でキャラクターの感情やキャンパスの空気感を伝えるといった工夫により、視覚的なメリハリが生まれます。
配色トーンや紙質まで含めて調整することで、パンフレットの世界観を一貫させることができます。

4.キャラクターが情報のナビゲーターになる

登場キャラクターをパンフレット各所に配置し、“案内役”として登場させる手法は、情報への接触率を大きく高めます。
特に難解な内容にはキャラクターの吹き出しで説明を添えることで、理解度も自然に上がります。
「このキャラの話だから読もう」と思わせる導線設計が可能です。

5.堅さと親しみのバランスを取る

大学のパンフレットはどうしても**「堅く・無機質」になりがち**です。
漫画を取り入れることで、親しみやすさを加えつつ、情報を受け取りやすい空気感に変えることができます。
ただし、過度にコミカルにすると逆効果になるため、ターゲット層に合わせたトーン設計が重要です。

6.他大学との差別化をデザイン面から実現

多くの大学パンフレットが写真・文章中心で構成されている中、漫画の導入は視覚的に際立つ大きな差別化要素になります。
特にオープンキャンパスや進学フェアなど、他校と並ぶ場面では、“一目で記憶に残る”武器として機能します。

このように、漫画をただ「載せる」のではなく、パンフレット全体のデザイン設計に組み込むことで、情報伝達力・印象・理解度のすべてを高めることが可能になります。漫画制作においては、デザイナーと漫画家、編集者がチームで連携しながら、こうした視覚設計を丁寧に行っていくことが重要です。プロの制作体制があってこそ、漫画の本当の効果を引き出せるのです。

成功事例:説明が難しい研究室のテーマを漫画にして配布

数学に対して苦手意識を持つ中高生は多く、また「学校の授業以外ではあまり使わない」と捉えられることも少なくありません。特に「産業数学」のような専門領域は、まだ一般には聞きなじみがなく、その有用性が十分に伝わっていないのが実情です。

そこで本研究室では、研究内容を漫画形式でわかりやすく可視化し、数学への関心喚起と研究室への興味づけのきっかけとすることを目的に制作を行いました。内容は一見難しく感じられるテーマですが、私生活との関わりを示す具体的な事例を交えることで、読者が自然と理解できる構成としています。

この漫画は、オープンキャンパスの来場者向けに配布し、「数学って意外と身近」「こういう研究があるなら面白そう」と感じてもらうことを狙いとしました。さらに、読んでみたいと思わせる表紙デザインにもこだわり、手に取られる機会を増やす工夫も盛り込みました。

加えて、在校生にとっても本研究室の取り組みを知る機会となり、学内での認知拡大にもつながった点は大きな成果です。これまで接点の少なかった学生にもリーチすることで、アウトリーチとインリーチの両面で効果を発揮しています。

漫画を活用した大学パンフレット制作:情報とエンタメの最適バランスとは

大学パンフレットに漫画を取り入れる最大の利点は、情報を「読みやすく」「印象的に」届けられることにあります。
ただし、エンタメ性(娯楽性)ばかりが強調されてしまうと、肝心の情報が伝わらず、大学としての信頼性も損なうおそれがあります。
そのため、「伝えたい情報」と「読みやすさ・親しみやすさ」のバランス設計が、制作の成否を大きく左右します。

1.ストーリーの中に“伝えたい情報”を自然に織り込む

漫画の目的は、大学の魅力や特色を“体験的に”伝えることです。
単なる説明にとどまらず、ストーリーを通して以下のような要素を描くことで、情報の吸収力が高まります。

  • オープンキャンパスに参加するシーン:学部の特色や設備紹介
  • 授業風景:教授陣の指導や学びの深さを表現
  • ゼミ活動や留学の描写:学生生活の幅や挑戦できる環境を提示

物語の流れの中で自然に触れることで、「無理なく頭に入る構成」が可能になります。

2.テンポの良さで“読みやすさ”と“理解”を両立

情報量が多すぎると、読者は途中で離脱してしまいます。
特に高校生やその保護者層を対象とする場合、「長い・堅い・難しい」は避けるべきです。

  • エンタメ性の高い導入で関心を引く
  • コマ割りやセリフ量を調整し、読みやすいテンポを維持
  • キャラクターの表情や動きで情緒を補完

テンポよく展開することで、ストレスなく情報が頭に入ってきます。

3.「親しみやすさ」と「信頼感」を両立するトーン設計

漫画が軽すぎる印象を与えると、大学の真面目なイメージと乖離してしまいます。一方で、堅すぎても漫画の意味が薄れてしまうため、トーン設計には工夫が必要です。

  • キャラクターの会話は親しみやすく、説明部分では専門用語を正確に
  • デザインは柔らかさを持たせつつ、姿勢・表情・服装などで知性を表現
  • 漫画ページとテキストページを交互に配置し、情報のメリハリを演出

このように、読者との心理的距離を縮めつつ、大学としての誠実さを保つ設計が重要です。

4.「空気感」や「感情の機微」は漫画ならではの表現

大学パンフレットにおいて、「学生が感じていること」「将来への期待や不安」といった情緒的な情報は、写真や文章では伝えきれない領域です。
漫画であれば、表情・間・セリフといった演出によって、感情的な共感を引き出すことが可能になります。

5.情報とエンタメを融合させた“ハイブリッド構成”が理想

最終的に目指すべきは、情報性とストーリーテリングのどちらかに偏らないハイブリッドな設計です。

  • 読者の心に残る物語構成
  • 正確で有益な大学情報の提示
  • 教育機関としての品位を保ちつつ、漫画の強みを活かす表現手法

この両立によって、「読むこと自体が大学の魅力体験になる」パンフレット制作が実現できます。

漫画入り大学パンフレットの費用目安

費用概要相場
ディレクション費制作全体の進行管理やコンセプト設計、打ち合わせなどにかかる費用制作費全体の10〜20%程度、または2〜10万円程度
漫画制作費 漫画のシナリオ作成、キャラクターデザイン、作画などにかかる費用1Pあたり2万~10万円
デザイン制作費パンフレット全体のレイアウトやデザインにかかる費用 1Pあたり2〜5万円程度
コピーライティング費キャッチコピーや本文の原稿作成にかかる費用 1Pあたり1.5〜3万円程度
撮影費(必要に応じて)キャンパスや学生の写真撮影にかかる費用半日で6〜11万円程度
印刷費完成したパンフレットの印刷にかかる費用1,000部で2〜10万円程度 

8ページの漫画入り大学パンフレットを制作する場合、全体の制作工程を外部に依頼したケースでは、総額でおおよそ60〜150万円程度の費用がかかる想定となります。これは、企画構成から漫画制作、デザイン、印刷までを一貫して依頼するフルオーダー型のパターンを想定したものです。

一方で、ディレクションやキャッチコピーの作成、撮影業務などを大学側で内製化できる場合、コストは大幅に削減可能です。さらに、印刷仕様を簡略化し、中綴じを省いたり、ホチキス留めなど低コストの加工を選択することで、全体の費用を40万円程度に抑えることも現実的です。

また、大学内部に漫画制作やデザインのスキルを持つ人材がいる場合には、制作費用をほぼかけずに進行できる可能性もあります。この場合は印刷費のみの負担となり、実質2〜10万円程度で制作が完了するケースも想定されます。

制作体制やアウトソース範囲によって費用は大きく変動しますが、必要な工程と優先度を整理しながら進めることで、目的に応じたコストバランスを実現することが可能です。

まとめ:漫画を活用したパンフレットで、大学の魅力をもっと伝えよう

情報が過多な現代においては、単に“正しい情報”を伝えるだけでは、読者の心を動かすことが難しくなっています。いま求められているのは、「伝わる情報」、つまり記憶に残り、行動につながる形で届けられるコンテンツです。

大学パンフレットに漫画という手法を取り入れることで、読者の関心を引きつけるだけでなく、大学の魅力や特徴を直感的かつ印象的に伝えることが可能になります。漫画には、情報の視覚化とストーリーテリングを両立できる強みがあり、それによって読者の理解や共感が深まり、結果として資料請求やオープンキャンパス参加といった行動喚起にもつながります。

もし大学広報においてパンフレットの刷新をご検討中であれば、「漫画を活用したデザイン」は、情報伝達力と訴求力を兼ね備えた選択肢の一つとして、十分に検討に値する手法と言えるでしょう。

FAQ

Q

大学パンフレットに漫画を使うメリットは?

A

大学パンフレットに漫画を使う理由は、視覚的な訴求力とストーリー性によって読者の理解と共感を促し、大学の魅力を印象深く伝えられる点にあります。受験生が大学生活を疑似体験でき、情報が感情に結びつくため記憶にも残りやすいのです。難解な内容も会話やシーンで自然に伝えられ、SNSとの相性も高く、多方面への展開が可能です。教員からの紹介ツールとしても有効に機能します。

Q

パンフレットに漫画を使うことの効果は?

A

パンフレットに漫画を使うことで得られる効果は多岐にわたります。まず、コマ割りによる視線誘導で読者の流れを自然に設計でき、読了率が高まります。また、キャラクターをナビゲーターとして配置すれば、難解な情報もわかりやすく伝えられます。さらに、ストーリー性をもたせることで感情的な共感を促し、他大学との差別化や、堅さの中に親しみやすさを加える演出も可能です。全体設計と連動することで、漫画の効果は最大化されます。

Q

漫画を使った広報は有効なのか?

A

漫画を取り入れた大学パンフレットは、情報を直感的に伝え、共感や理解を促す手法として効果的です。視覚化とストーリー性を兼ね備え、資料請求やオープンキャンパス参加など行動につながる力があります。広報刷新を検討中なら、有力な選択肢です。