「この世はレベル絶対主義なんだ。弱い者はとことん奪われる。かつて俺がそうだった――」 危険なモンスターが跋扈し、その討伐を生業とする冒険者が存在する世界。 レベルが絶対的な力の象徴であり、高いレベルの者は富と名声を手に入れ、そうでない者はより下の者から搾取するのが当然のように行われていた。 主人公アルカは「経験値取得不可」スキルを持つせいでレベルが上がらず、社会の最底辺として《死体漁り》と呼ばれていた。 そんな中、アルカは災厄の鎧《アビス・アーマー》を手に入れる。 その鎧は殺した相手のレベルを吸収することができる《レベルドレイン》を使用可能とするものだった! 「この力さえあれば、俺を邪魔する奴は全て……」 《レベルドレイン》を手に入れたアルカは、人間・モンスターを問わずレベルを吸い上げ冒険者としての名声と能力を高めていく。アルカの前には最強種であるドラゴンや世界で数人しか認定されていない天災級冒険者が立ちはだかる。しかし、彼らすらアルカにとってはレベルを奪う対象であり、踏み台でしかなかった。 この物語は、かつてレベル1の最底辺と蔑まれた男が、持つ者から奪い、そして世界最強の存在へと成長する漆黒騎士の英雄譚である。